債券上昇、米債高や日銀オペ据え置きで-長期金利は3週間ぶり低水準
三浦和美
更新日時
債券相場は上昇。長期金利は3週間ぶりの水準に低下した。前日の米国債市場で長期金利が低下した流れを引き継いだほか、日本銀行が長期ゾーンの国債買い入れオペの購入額を据え置いたことで買い圧力が強まった。
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市場関係者の見方
パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
- 月末のインデックス買いが先行していたところに、日銀国債買い入れオペ変更なしで一段高の展開
- 超長期債に売りが出ると、10年債や5年債が買われるなどイールドカーブの動きはめまぐるしい
- ただ、米雇用統計の発表を控えて、上値を追いかけるより利益確定売りが多くなりやすい面も

日銀オペ
- 対象は残存期間5年超10年と物価連動国債
- 買い入れ通知額は5-10年が3500億円と前回から据え置き、物価連動国債は300億円に増額
- 応札倍率は5-10年が2.63倍と前回から上昇
- 備考:日銀:国債買い切りオペ一覧 (表)
背景
- 中国、トランプ大統領との長期的貿易合意の実現性に疑念-関係者
- 米シカゴ製造業景況指数:10月は43.2に低下-市場予想は48
- 10月31日の米国債市場では米10年債利回りは8bp低い1.69%程度
- この日の米国時間には10月の雇用統計発表。ブルームバーグがまとめた市場予想によると、非農業部門雇用者数の伸びは前月比8万5000人の見込み。前月は13万6000人増
新発国債利回り(午後3時時点)
2年債 | 5年債 | 10年債 | 20年債 | 30年債 | 40年債 | |
-0.275% | -0.310% | -0.185% | 0.190% | 0.340% | 0.375% | |
前日比 | -3.5bp | -4.5bp | -4.0bp | -3.5bp | -4.5bp | -4.5bp |
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