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三菱航空機、米航空会社がスペースジェットM90の契約解消-100機

更新日時
  • 国産初のジェット旅客機MRJは5度にわたって開発延期繰り返す
  • ANAHDと開発延期で補償交渉、米型式証明取得の行程で遅れも
Mitsubishi Heavy Engine & Turbocharger Factory Tour

Photographer: Tomohiro Ohsumi / Bloomberg

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Photographer: Tomohiro Ohsumi / Bloomberg

三菱重工業傘下の三菱航空機は31日、米トランス・ステーツ・ホールディングス(TSH)との間の小型機「スペースジェットM90」の受注契約を解消すると発表した。

  発表資料によると、両社の協議の結果、同型機が米国市場の要求を満たしていないことから契約解消が決まったという。TSHとの間の契約では50機の受注が確定していたほか、50機分の追加購入オプションもあった。

  TSHとの間では違約金などは発生せず、三菱航空機が6月に発表したより小型の「スペースジェットM100」の発注を巡る協議を続けていくとしている。

  スペースジェットは三菱重工が国産初のジェット旅客機として「MRJ」の名称で2008年に開発に着手。当初は13年の完成・納入開始を目指していたが、5度にわたって延期を繰り返していた。

  ANAホールディングス(HD)が明らかにしていた納入延期に関する補償交渉について三菱重工の小口正範最高財務責任者(CFO)は31日の決算会見で、事実と認めた上で、ANAHDは最初の顧客だったため納期などの契約が例外的に厳しい内容になっており、現時点で他社と同様の交渉はしていないとした。

  一方、スペースジェットを巡っては今月に入って6度目の延期に向けた調整に入ったとの報道も出ていた。

  三菱重工の泉澤清次社長は米国での型式証明取得に必要な「最終形態の飛行機の製造が遅れているのは事実。そのなかでいろんなスケジュールを見直している」とコメント。来年半ばとしている納入時期を再度延期するかについては現時点では明言できないとした。

(三菱重役員の会見でのコメントなどを追加して更新します)
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