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FOMC、利下げの扉閉じたのか-債券市場は懐疑的

  • 翌日物スワップレート、20年11月までのもう1回の利下げ織り込む
  • 当局にとって最悪の下振れリスク過ぎ去ったとは考えず-ネルソン氏

米連邦公開市場委員会(FOMC)は30日、経済見通しに大きな変化がない限り利下げを停止すると示唆したものの、債券市場は懐疑的だ。

  翌日物スワップレートは今年3回目の利下げ決定が発表されると数分のうちに、12月の利下げ可能性を完全に排除した。しかし、2020年11月までにはもう1回の利下げを織り込んでいる。米国債利回りは30日、年限を問わず低下した。

Futures now pricing fed funds to drop by at least 25 basis points by the end of 2020

  パウエルFRB議長は金融政策がよい位置にあると述べたが、市場の反応は景気見通しに関するより暗い見方を反映したと、コニングのグローバルチーフ投資ストラテジスト、リッチ・セガ氏が指摘した。

  市場と当局の見方に隔たりがある中で、11月1日の雇用統計とISM製造業景況指数をはじめ、今後数日に発表される米経済指標の重要性が高まる。セガ氏は「会見後の米国債値上がりと利回り低下は、市場がデータから景気減速を読み取り悲観を維持していることを意味する」と述べた。

  10年物の米国債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)近く下低下し1.77%となった。イールドカーブはフラット化し、ブルームバーグ・ドル指数は下げ幅を広げた。

  パウエル議長は会見で、貿易紛争と英国の欧州連合(EU)離脱に関するリスクについて、改善の兆しを見せていると指摘したが、一部アナリストは見通し改善は短命かもしれないと考えている。

  ウェルズ・ファーゴは、成長鈍化と貿易摩擦激化により当局が来年1月に利下げを再開しなければならないと予想する。ストラテジストのエリック・ネルソン氏は「これは主として、米国の成長がさらに減速することと、米中のもろい貿易休戦が崩壊する可能性に基づいている」と説明。「本質的に、金融当局にとって最悪の下振れリスクが過ぎ去ったとは考えていない」と述べた。

原題:
Bond Market Signals Doubt Fed Has Shut Door on Further Rate Cuts(抜粋)

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