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パウエル議長、当面の金利据え置き示唆-米経済の軟着陸視野に入るか

  • 「金融政策は良好な状況にある」とFOMC後の記者会見で発言
  • 今後の会合念頭に選択肢を温存-ブルームバーグ・エコノミクス

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は声高に言いたくはないかもしれないが、米経済のソフトランディング(軟着陸)という、まれに見る成果を遂げつつあると考えているのは確かな様子だ。

  パウエル議長は30日、連邦公開市場委員会(FOMC)が今年3回目となる利下げを決定後の記者会見で、経済の緩やかな成長や力強い労働市場を維持し、インフレ率を2%の当局目標近くに保つ上で、現行の政策スタンスは「適切」であるとの考えを示した。

Fed Chairman Jerome Powell Holds News Conference Following FOMC Rate Decision

記者会見したパウエル議長(10月30日)

  議長は「金融政策は良好な状況にあるとわれわれは考えている」と述べ、当面は政策金利を据え置く可能性を強く示唆した。

  下振れ方向にも上振れ方向にもリスクがあるのは確かであり、パウエル議長がソフトランディングで勝利宣言をしなかったのも恐らくそのためだと考えられる。「それを達成したと決して言うことはない」と議長は語った。

  米企業が設備投資に続いて雇用の削減にも踏み切れば、金融当局の想定よりも景気が悪化する恐れがある。それを検証するのに当たり、次に注目されるのは11月1日発表の10月の雇用統計だ。

The Fed's Economy

Source: Bureau of Economic Analysis, Bureau of Labor Statistics

利上げも追加利下げも急がず

  パウエル議長は「インフレ懸念に対処するため利上げを検討するには、インフレ率が持続的な形で顕著に上昇するのを実際に目にする必要があるだろう」と話した。

  一方、パウエル議長は、さらなる利下げに動くには、経済見通しの「重大な再評価」を要するとして、追加緩和を急いでいないことも示唆した。

  コーナーストーン・マクロのパートナー、ロベルト・ペルリ氏は30日のリポートに「米金融当局は現在、基本的に一時休止の状態にある」と記した。

ブルームバーグのエコノミストの見方

「10月のFOMC会合後の声明では、追加緩和の可能性を示唆しつつも、その確実性の程度については文言の微妙な変更を通じて後退させた。低調な経済指標によって金融当局が最終的に行動を余儀なくされるとわれわれは予想するが、こうした声明の内容は、今後の会合を念頭に選択肢を温存しようと当局者が望むであろうという、ブルームバーグ・エコノミクスの想定と一致する」

--カール・リカドンナ、アンドルー・ハスビー、イライザ・ウィンガーの各氏(英文の原文をご覧になるにはこちら)

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Source: Bureau of Economic Analysis

原題:Powell Signals Fed Policy on Hold as Economy Eyes Soft Landing(抜粋)

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