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ソニー株が1年ぶり高値、画像センサー好調で営業利益を上方修正

Inside the CEATEC Consumer Electronics Show
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
Inside the CEATEC Consumer Electronics Show
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

ソニー株が大幅反発し、1年1カ月ぶりの高値を更新した。主力の画像センサー(CMOS)を含む半導体事業の好調を受け、今期(2020年3月期)の連結営業利益計画を上方修正した。アナリストの間では、半導体の好調が想定以上と決算内容を評価する声が上がった。

  株価は一時前日比5.2%高の6695円まで上げ幅を広げ、昨年10月4日以来の高値水準に戻した。

  30日の発表資料によると、新しい今期営業利益計画は前期比6.1%減の8400億円で市場予想と同水準。従来は8100億円だった。半導体事業が7月の見通しから550億円増額となる。スマートフォンを中心としたモバイル機器向けセンサーの売り上げ見込みを上方修正した。

今期業績計画
  • 売上高8.4兆円(前年同期比▲3.1%)、従来8.6兆円、市場予想8.69兆円
  • 営業利益8400億円(同▲6.1%)、従来8100億円、市場予想8405.7億円
  • 純利益5400億円(同▲41%)、従来5000億円、市場予想5393.2億円

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の宮本武郎シニアアナリストはリポートで、イメージセンサーの「好調は想定以上で、今後の見通しに対する強気な姿勢も崩れていない」と指摘。ゲームの不振など事業ごとに強弱はあるが、全社としての業績拡大モメンタムは続いており、「ポジティブ」と評価した。

  ジェフリーズ証券のアナリスト、アツール・ゴーヤル氏も予想を上回る決算だったとし、投資判断「買い」を継続。20年3月期-22年3月期の同証の営業利益予想をそれぞれ2%、5%、13%引き上げた。

  会見した十時裕樹最高財務責任者(CFO)は、画像センサーの生産は下期もフル稼働を継続する見通しと説明。20年度の生産目標を月13万枚(300ミリウエハー換算)から13万8000枚に引き上げる意向を示した。

  21年以降の需要増に対応するため、長崎県に工場を新設する。今年12月に着工し、21年4月の量産開始を目指す。21年3月期までの3年間に7000億円としていた設備投資額は数百億円増加する場合があるという。

ソニーはCMOSセンサーで過半を占める

備考:2018年のメーカー別シェア(金額ベース)

出所:テクノ・システム・リサーチ

営業利益計画7月時点との比較
ゲーム2400億円▲400億円
半導体2000億円+550億円
全体8400億円+300億円

  一方、次世代ゲーム機の販売を来年に控えるゲーム事業はプレイステーション(PS)4の販売台数見通しを下方修正し、営業利益計画は400億円減額された。PS4は1350万台(従来予想1500万)まで見通しを落とした。

  次世代機PS5は20年年末商戦に投入する予定。7年ぶりの新機種は、従来の振動技術に代わって触覚技術を採用するなどコントローラーに特徴がある。十時氏は「開発は計画通り進んでいる。パートナーとのソフト開発も順調」と話した。

  7-9月期の営業利益も、半導体事業の好調を受けて市場予想を上回った。 

7-9月期の業績
  • 売上高2.12兆円、市場予想2.17兆円
  • 営業利益2789.6億円、市場予想2370.8億円
  • 純利益1878.9億円、市場予想1547.6億円
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アナリストは半導体の好調が想定以上と決算内容を評価した

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

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