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米司法省、1MDB事件のロウ被告から約10億ドルの資産没収へ

  • 米国の腐敗取り締まりで回収される資金としては過去最大となる
  • 合意案には不正行為の肯定も否定も含まれず

米司法省はマレーシアの政府系投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)から奪われた10億ドル(約1087億円)近い資金を回収することで、マレーシアの実業家でマネーロンダリング(資金洗浄)などの罪に問われている劉特佐(ロウ・テク・ジョー)被告と合意した。米国の腐敗取り締まりで回収される資金としては過去最大となる。

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2014年にサンフランシスコで開催された会議に出席した際のロウ被告

  1MDBを巡る国際的な汚職スキャンダルは、マレーシアの政権交代を招き、ウォール街の大手金融機関を巻き込んでおり、世界各国当局が捜査に乗り出している。合意案は30日に米カリフォルニア州の裁判所に提出された。

  今回の取引は米国が盗まれた資金の逃避先になるのを防止するため米司法省が約10年前に立ち上げた「クレプトクラシー・アセット・リカバリー・イニシアチブ」の下では最も重要な成果となる。

  同案が連邦判事に承認されれば、1MDBからの40億ドル強の不正流用を画策したと検察当局が主張するロウ被告に関連する没収事案の決着につながる。これらの資金はプライベートジェットやスーパーヨット、邸宅、ダイヤモンドなどに流用されていたと米当局は指摘している。合意案には不正行為の肯定も否定も含まれていない。

原題:Jho Low Gives Up $1 Billion in Assets to Settle 1MDB Suits (1) (抜粋)

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