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任天堂、7-9月期営業益は予想を上回る-スイッチ販売5割増

更新日時
  • ライトは11日間で195万台、年末商戦に追い風
  • 中国での販売申請は「全ては整っていない」と古川社長

任天堂が31日に発表した7-9月期の連結営業利益は前年同期比2.2倍の668億円となり、市場予想を上回った。発売3年目のゲーム機スイッチ向けに新商品や人気ソフトを投入し、売り上げの多くを占める年末商戦を迎える。

  為替差損が84億円発生した。今期(2020年3月期)の営業利益予想は前期比4.1%増の2600億円を据え置いた。今期の想定為替レート1ドル=105円、1ユーロ=120円も維持した。

7-9月期の業績

  • 売上高2718.6億円、市場予想2508.3億円  
  • 営業利益667.9億円、市場予想505.2億円
  • 純利益454.1億円、市場予想388.5億円

  9月20日に発売された携帯型のスイッチライトを含むスイッチの販売数は480万台と前年同期比で5割増。スイッチライトは同月末までに195万台売れた。今期の販売目標の本体1800万台、ソフト1億2500万本に変更はない。

  会見した古川俊太郎社長はスイッチライトについて「まだまだ魅力は多くの方にご理解いただく必要がある」と話した。

  スイッチは、顧客層の拡大が課題だ。年末商戦に向け、価格が1万円安い携帯専用の「スイッチライト」に加え、ゲームで遊びながら運動できる「リングフィットアドベンチャー」を発売した。「ポケットモンスター」シリーズ最新作など人気ソフトも投入する。

  スマートフォン向けゲームでは、「マリオカートツアー」のダウンロード数が、9月25日の配信開始から1カ月で1億2390万に達し、任天堂のスマホゲームで最多となった(米調査会社センサータワー調べ)。

Inside The Tokyo Game Show 2019

スイッチは顧客層の拡大が課題

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  大和証券の鈴木崇生アナリストは決算発表前の取材で、ライト発売後にポケモン最新作も発売することで年末商戦での販売が期待できると分析。リングフィットも発売直後の売れ行きが悪くないことから「スイッチ本体の販売をけん引するタイトルになると思う」と述べた。

  世界最大のゲーム市場である中国では、テンセント・ホールディングス(騰訊)と提携し、スイッチを販売したい考え。中国の国家新聞出版広電総局は29日にウェブサイトに掲載した声明で、スイッチ版の「スーパーマリオブラザーズUデラックス」を承認した。

  古川社長は「ハードやソフトの申請は認められたものもあるが全ては整っていない」と話し、販売開始まで時間がかかることを示唆した。申請は「今のところ順調に推移している」とも述べた。

  ゲーム業界を取り巻く環境は目まぐるしく変化しており、米アップルが9月に定額制のゲームサービス「アップルアーケード」を始めたほか、米グーグルも11月にクラウド経由でゲームを配信する「スタディア」を始める。据え置き型ゲーム機を販売するソニーと米マイクロソフトも20年末に次世代機を発売する予定。

(古川社長の会見内容を追加しました)
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