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米中首脳の貿易合意実現に新たな障壁-チリがAPEC開催断念

更新日時
  • 中国と米国の貿易交渉トップは11月1日に電話協議-中国商務省
  • 同じ時間枠内で合意第1段階をまとめ上げることに期待表明ー米政府

アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開催国だったチリが開催断念を30日に表明し、トランプ米大統領が同会議に合わせて計画していた中国の習近平国家主席との米中貿易合意への署名は、実現が不透明な状況となった。

  チリは首都サンティアゴで続くデモに伴う社会不安を理由に会議開催を断念した。米国にとっては予想外の展開だったようだ。ホワイトハウスのギドリー報道官は電子メールで、11月に予定されていたチリでのAPEC首脳会議と「同じ時間枠内で、中国との歴史的な貿易合意第1段階をまとめ上げることを楽しみにしている」とコメントした。

Latin American 'Oasis' Is Shaken by Worst Unrest in Decades

デモ参加者に機動隊が放水(10月23日、サンティアゴ)

Photographer: Cristobal Olivares/Bloomberg

  

  米当局者らがトランプ大統領と習主席の会談の新たな場所を準備できるかどうかは不透明だ。APEC首脳会議の主催者側は、別の場所で会議を開く計画はないことを示唆している。米中協議の現状に詳しい3人の関係者によれば、APEC首脳会議の開催断念に追い込んだデモがチリで激化した最近数週間、別の会談場所の検討も行われていたという。 

  中国商務省は31日に声明を出し、中国と米国の貿易交渉担当トップが11月1日に電話で協議すると発表した。両国は計画通りに貿易交渉を進めるとし、双方の貿易担当チームは密接に連絡を取り合っており、交渉は順調に進んだと説明した。

  ドイツ銀行のチーフエコノミスト、トルステン・スロック氏はブルームバーグテレビジョンとの30日のインタビューで、「APEC首脳会議の延期で、少なくとも貿易戦争を巡る不確実性がより長引く可能性が示唆されるというリスクがある」と分析。米中合意の「第2段階や第3段階には決して至ることはないかもしれず、したがってこの不確実性が基本的になくならないリスクを高めている」と話した。

President Trump Meets Chinese Vice Premier Liu He At The White House

中国の劉鶴副首相と握手するトランプ大統領(10月11日)

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

原題:Trump Still Plans on China Deal After Chile Cancels APEC SummitTrump-Xi Trade Deal Hits Another Hurdle After Chile Cancels APEC(抜粋)

Trump-Xi Trade Deal Hits Another Hurdle After Chile Cancels APEC

(4段落目に中国商務省の発表を追加します)
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