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債券上昇、日銀緩和策の長期化見通し強まる-利回り曲線フラット化

更新日時

債券相場は上昇。世界経済の先行き不透明感が根強い中、日本銀行の超低金利政策が長期化するとの見通しを背景に利回り曲線全体にフラット(平たん)化圧力が掛かった。

  • 新発10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.145%と、25日以来の水準
  • 新発20年債利回りは一時0.22%と17日以来、新発30年債利回りは0.38%と25日以来の水準までそれぞれ低下
  • 長期国債先物12月物の終値は18銭高の153円95銭。一時は34銭高まで上伸。午後は日銀会合の結果を受けて期待されていたほど追加緩和に踏み込まなかったとの見方などを背景に3銭高まで上げ幅を縮める場面もあった

市場関係者の見方

SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト

  • グローバルな経済・金融環境は金利が下がる方向にある状況下で、日銀が対抗手段を持ち得ないことがあらためて確認された
  • 日銀の利下げ余地がない中で、今の緩和局面が長引くということになり、利回り曲線にはブルフラット化要因になる
  • 一方、今回の会合に関してはマイナス金利にもう少し踏み込むとの期待もあったとみられ、中期ゾーンや先物にはいったん売り圧力も

SMBC日興証券の森田長太郎チーフ金利ストラテジスト

  • 日銀のアクションなしは予想通り。損得勘定をすれば、為替や株が安定している中、残り少ない緩和手段を使ってしまうことで失うことの方が大きい
  • フォワードガイダンスを利下げ方向に明確化したので、外部環境が変われば追加緩和に向けて背中を押されてしまうが、現時点ではマイナス金利の深掘りは先送りできる態勢になっている
  • 世界的に金利が低いので、少しは日本国債を買わなければならないという事情がベースにある。イベント終了後は長めのゾーンが買われやすい地合いが続くのではないか
新発20年物国債利回りの推移

日銀会合

  • 現行の政策運営方針の維持を賛成多数で決定
  • 新たな金融政策のフォワードガイダンスでは時期のめどを削除。注意が必要な間は「現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定している」とした
  • SBI証の道家氏
    • フォワードガイダンスで利下げの可能性を示唆して期待をつないでいるが、期間については曖昧さが残る
    • 白黒がはっきりしないグレーに近いイメージで、ガイダンスが強化されたかどうかは不透明

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.240%-0.260%-0.145%0.225%0.380%0.420%
前日比-2.0bp-1.5bp-2.0bp-2.5bp-3.0bp-2.0bp
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