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「TikTok」のIPO、早くても20年後半か-海外強化優先

  • バイトダンスの本土外IPO、極めて初期の模索段階-関係者
  • 新たな成長エンジンが必要-ティックトックに停滞感も
Signage is displayed at the TikTok Creator's Lab 2019 event hosted by Bytedance Ltd. in Tokyo, Japan.

Signage is displayed at the TikTok Creator's Lab 2019 event hosted by Bytedance Ltd. in Tokyo, Japan.

Photographer: Shiho Fukada/Bloomberg
Signage is displayed at the TikTok Creator's Lab 2019 event hosted by Bytedance Ltd. in Tokyo, Japan.
Photographer: Shiho Fukada/Bloomberg

短編動画アプリ「ティックトック」を運営する中国のバイトダンス(字節跳動)は米国、または香港での新規株式公開(IPO)を検討する前に、海外事業の強化に向けて人員の採用に焦点を絞る方針だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  関係者によると、未上場スタートアップとしては世界最大の評価額を誇るバイトダンスは本土外でのIPOについて、極めて初期の模索段階にとどまっている。非公開情報だとして匿名を条件に話した。最高財務責任者(CFO)をまず採用する必要があるほか、十分な資金も確保していることから上場が長期的な目標であることに変わりはないという。

  ソフトバンクグループも出資するバイトダンスの担当者は29日、来年1-3月(第1四半期)の香港IPOを計画しているとの英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)報道を公に否定した。

  貿易戦争やワシントンによる監視強化のさなかに、同社がIPOを急ぐ公算は小さい。米共和党のトム・コットン上院議員と民主党のチャック・シューマー上院院内総務は、ティックトックが安全保障上の脅威だとして調査を求めている。マルコ・ルビオ上院議員は米政府年金による中国企業への投資を阻止する法案を計画しており、中国経済に対する疑念の広がりを示す新たな兆しとなっている。

新たな成長エンジン

  ティックトックが伸び悩みつつある中、バイトダンスは新たな成長エンジンを必要としている。ティックトックの世界ダウンロード数は7-9月に初めて減少。バイトダンスの企業価値を750億ドル(約8兆2000億円)まで押し上げた原動力はティックトックだった。

  バイトダンスは今年、米国やインド事業を率いる幹部らを起用。一段の世界展開をにらみ、オーストラリアと欧州チームの拡充も目指していると関係者は語った。関係者の1人によると、同社は米ニュースサービス「トップバズ」の買い手も探している。業績が振るわない事業の切り離しが狙いという。

  バイトダンスはIPOに向けた投資銀行をまだ起用しておらず、バンカーやCFOを採用してから準備に数カ月かかることが多いとある関係者は話す。CFOを近く採ったとしても、IPOの最も早いタイミングは2020年後半になりそうだという。

原題:
TikTok Owner ByteDance Aims to Build Global Reach Before IPO (1)(抜粋)

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