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超長期債が上昇、日銀スティープ化策の材料出尽くし感-FOMC警戒

更新日時

債券相場は超長期債を中心に上昇。日本銀行は国債買い入れオペで新発の20年債と30年債を対象銘柄から外したが、市場予想通りで材料出尽くし感から買い圧力が掛かった。一方、この日の米国時間に連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて上値は限定的だった。

  • 新発20年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp)低い0.25%、新発30年債利回りは一時2bp低い0.40%
  • 新発10年債利回りは一時1.5bp低いマイナス0.13%
  • 長期国債先物12月物の終値は10銭高の153円77銭。一時は19銭高まで上昇したが引けにかけてやや上げ幅縮小

市場関係者の見方

三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミスト

  • 日銀の超長期債オペで20年と30年の新発銘柄が対象除外となったことでスティープ化姿勢があらためて確認され、材料出尽くし
  • 外部環境はいったんリスクオンの流れが一服し、海外金利も低下する中で押し目買い優勢
  • 一方、FOMCで将来的な利下げのトーンが低下した場合、米長期金利の上昇要因になる可能性には注意が必要

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

  • オペで20年債170回債と30年債64回債が除外されたことはある程度想定されていたので、材料出尽くしで超長期債に買い戻しが入った
  • 市場の予想通り今夜のFOMCで利下げ、明日の日銀決定会合で据え置きが決まれば、債券市場は買い戻しが優勢になるとみている
  • 今の10年債は明らかに売られ過ぎている面があり、米長期金利の水準を考えればマイナス0.2%近辺でもおかしくない
長期国債先物12月物の日中取引推移

日銀オペ

  • 対象は残存期間10年超。買い入れ通知額は10-25年が1200億円、25年超は300億円にそれぞれ前回から据え置き
  • 対象銘柄は10ー25年で新発20年物170回債、25年超で新発30年物64回債が除外
  • 応札倍率は10-25年が3.76倍と前回から上昇した一方、25年超は3.06倍に低下
  • 備考:過去の日銀オペの結果一覧

背景

  • 米長期金利は時間外取引で1.82%台と、前日の米国時間引け水準1.84%から切り下げて推移
  • 米国時間にFOMC政策発表とパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長会見
    • 少し利下げのトーンを落とす可能性も-三井住友トラストAMの押久保氏

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.220%-0.245%-0.125%0.250%0.410%0.430%
前日比-1.0bp-0.5bp-1.0bp-2.0bp-1.0bp-2.0bp
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