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かんぽ生命:オープン外債や国内株で徐々にリスクテークー19年度下期

かんぽ生命保険は2019年度下期の資産運用で、世界的な金利の低迷と景気の底割れ回避見通しを背景にリスク許容度を高め、為替差損の回避措置を講じない外国債券や国内株式を積み増す。中長期的な収益性向上のため、オルタナティブ(代替)投資の残高も引き続き増やす方針だ。

  福嶋亮介運用企画部担当部長は29日の記者説明会で、下期は米国の利下げがあと1回程度にとどまる中で「ドルが強含む」とみており、為替水準などを踏まえて米国やアジアの国債、新興国に投資するファンドに為替リスクを取って機動的に資金を振り向けると述べた。上期は円高を警戒して売却で残高を減らしていた。

  国内株は調整局面での購入で残高を増やした上期に続き、日本株は「グローバルにみて割安」として一定額を積み増す。高配当銘柄や中小型株、環境・社会・企業統治の非財務情報にも着目したESG関連など「まんべんなく良い銘柄があれば買う」方針だ。景気後退が絶対にないと言い切る確証もないので「恐る恐る」取り組むと話した。

  オルタナは下期も「粛々と」残高を積み増すが、ファンドを通じたプライベート・エクイティが残高増の中心になる見通しだ。

  外債残高の約8割を占める為替ヘッジ付き外債は、投資対象の大幅な金利低下とヘッジコストの低下余地が大きくないとの見方から残高減となる。信用リスクを取る分、国債より高い利回りが得られる米国の社債などはあまり動かさず、ヘッジコスト差し引き後の利回りが悪化したソブリン債の残高を減らす。

  国内債は上期に続いて残高が減る見通し。クレジット物には一定額を投じるが、国債などの償還が多いためだ。超長期国債については保険契約の予定利率を踏まえると、30年物の利回りで0.5%程度が1つの目安になると説明。その後、仮に同金利がさらに上がる場合には「1%の方に向かって投資を増やしていく」と述べた。

【2019年度下期の運用計画一覧】

単位:億円国内債外債

ヘッジ

外債

オープン

外債

国内株新規成長等
かんぽ減少減少増加増加
日本増加減少増加横ばい増加
第一横ばい

金利水準

次第

為替水準

次第

減少
明安やや増加やや増加横ばい横ばい
住友増加横ばい増加増加
富国▲200300▲300200100
大樹数百程度

▲数百

程度

1100程度

(販売動向次第)

横ばい100程度

日本10年債

(%)

日本20年債

(%)

米国10年債

(%)

日経平均

(円)

ダウ

(ドル)

ドル円

(円)

ユーロ円

(円)

かんぽ

▲0.20-0.10

(▲0.10)

1.60-2.10

(1.80)

21000~25000

(23000)

25000~29000

(27000)

105~115

(110)

110~125

(118)

日本

▲0.40~0.00

(▲0.20)

1.10~2.10

(1.60)

17000~25000

(21000)

22000~28000

(25000)

95~115

(105)

110~130

(120)

第一

▲0.40~0.00

(▲0.20)

1.00~1.80

(1.50)

18000~24000

(21000)

24000~28000

(26000)

100~110

(105)

105~125

(118)

明安

▲0.30~0.05

(▲0.25)

1.20~2.00

(1.60)

20000~23000

(21500)

24500~28500

(27000)

102~111

(107)

113~125

(118)

住友▲0.35

~0.10

(▲0.15)

1.30~2.30

(1.80)

19000~24500

(22000)

24000~29000

(27000)

100~115

(109)

110~130

(119)

富国

▲0.30~0.20

(0.00)

0.10~0.60

(0.30)

1.30~2.30

(1.80)

19000~24000

(22000)

24000~29000

(27000)

100~115

(108)

110~130

(120)

大樹

▲0.30~▲0.05

(▲0.20)

0.05~0.35

(0.20)

1.10~1.90

(1.50)

19800~22600

(21200)

24500~27500

(26000)

100~110

(105)

109~120

(113)

※かんぽ生命、日本生命、大樹生命(旧三井生命)は年度末レンジ(年度末見通し)
※第一生命は想定レンジ(年度末中心)
※明治安田生命、住友生命、富国生命は年度レンジ(年度末)

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