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9月小売業販売額9.1%増、14年3月来の高水準-増税前に駆け込み

更新日時
  • 小売業販売額は12兆5890億円-2カ月連続の増加
  • 9業種のうち8業種がプラス-機械器具37.9%増、自動車16.9%増

経済産業省が30日発表した9月の商業動態統計によると、小売業販売額は前年同月比9.1%増と、消費税率が8%に引き上げられる1カ月前の2014年3月(11%増)以来の高い伸びとなった。市場予想を上回った。10%への消費増税を10月に控え、家電や自動車など高額商品の売り上げが伸びた。

                  

キーポイント

  • 9月の小売業販売額は前年同月比9.1%増の12兆5890億円(市場予想は6.0%増)-2カ月連続プラス
    • 9業種のうち8業種がプラス。機械器具37.9%増、自動車16.9%増、医薬品・化粧品16.4%増、無店舗小売業15.4%増など
    • 業態別では百貨店22.1%増、家電大型専門店52.4%増、ドラッグストア21.8%増、ホームセンター16.8%増など

 

小売業販売額(前年比)

エコノミストの見方

みずほ総合研究所経済調査部の嶋中由理子エコノミスト:

  • コンセンサス対比で上振れ。自動車や百貨店売上高は2桁伸び、増税直前で一定の駆け込み需要が見られた
  • 7-9月の四半期で見ると、駆け込み需要は季節調整で前回の増税時に比べて限定的。需要平準化策の一定の効果が出て、これくらいの駆け込み需要にとどまった
  • 反動減も前回増税時に対して限定的になろう。ポイント還元などは家計の実質所得目減りを抑える効果がある

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの小林真一郎主席研究員:

  • 消費増税前の駆け込みは小さいとみる向きがあったが、それなりに駆け込みがあったことを指し示す内容
  • 政府の対策効果などもあり反動減が大きくなるとはみていない。これまでのところPOSデータなどで見てもそういった兆候はみられない
  • 消費は大きく崩れることなく年明けには回復が明確になるのではないか
  • 内需は底堅いが米中貿易摩擦やブレグジットなど海外のリスク要因は依然多く不透明感は強い

大和総研の山口茜研究員:

  • 想像以上に強いというのが純粋な感想。駆け込み需要は自動車や家電を中心に出ている
  • 需要平準化策のところは多少は効いているが、想像していたほどは効かなかった。増税前に駆け込まなきゃという心理や、増税前に買った方が得な品目がたくさんあったため、思っていたほどは効いていない
  • 駆け込み需要が思ったより大きかったので、反動減も想定よりは大きい可能性がある

   

(エコノミストコメントを追加して更新しました)
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