コンテンツにスキップする

ドルは109円前後、FOMC待ち-米中合意期待で一時3カ月ぶり高値も

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=109円ちょうど前後。米中通商合意への期待からリスク選好ムードが広がる中、約3カ月ぶり高値を更新する場面も見られたが、きょうから始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に小幅な値動きにとどまった。

  • ドル・円は午後3時20分現在、前日比ほぼ横ばいの108円99銭。仲値公示にかけて8月1日以来の高値109円07銭を記録
    • 5月以降で初めて200日移動平均線(109円06銭)を上回った後は伸び悩み
  • ポンド・ドルは0.1%安の1ポンド=1.2854ドル。欧州連合(EU)による英国のEU離脱延期承認を受けて上昇した海外市場の流れは一服
200日移動平均線付近でFOMC待ち

市場関係者の見方

三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットの持田拓也調査役

  • 米中交渉がうまく進んでいるとのトランプ米大統領の発言を受けたリスクオンで、ドル・円は上昇してきたが、FOMCを控えてここから積極的に買いにいくのは難しい
  • 米中も第一段階合意だけで、手放しに飛びついていいのか疑問。その観点からドル・円もこの辺りがいったんの上限かなという気がしている

外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長

  • ドル・円は仲値の思惑のような買いが入ったと思うが、月末のスポット応当日で仲値後はどちらかというと輸出企業のドル売りが強かった印象
  • FOMCは利下げはするが追加利下げに対する言質は与えない、タカ派的利下げとなりそうとの見方が強く、ドル売りにはなりそうにない。そのシナリオに沿った展開であれば、ドル・円も8月高値(109円32銭)を上抜けていくが、いずれにしろ明日以降だろう

背景

  • 28日の米株式市場ではS&P500種株価指数が最高値を更新。トランプ大統領が中国との貿易合意署名に向けて予定より早く進んでいると述べたことや、好調な企業決算、米利下げ期待が追い風に
  • 29日の東京株式相場も上昇し、日経平均株価は106円高で終了。米株価指数先物もアジア時間の取引で上昇し、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp)高の1.85%程度
  • 29、30両日に開かれるFOMCでは、3会合連続となる利下げが見込まれており、注目点はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が緩和サイクルの終了を示唆するか、追加緩和の可能性を残すか。翌31日には日本銀行が金融政策決定会合を開く
  • EUは28日、英EU離脱について来年1月31日までの3カ月延長を認めることで合意。一方、英下院による早期総選挙実施の提案否決を受け、ジョンソン首相は次期総選挙の日程を12月12日に変更するという一行だけの法案を29日提出する方針を表明
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE