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Photographer: Luke MacGregor/Bloomberg

米金融当局の財務省証券購入、プライマリーディーラーに恩恵もたらす

  • プライマリーディーラーだけが金融当局に財務省証券を直接売却可能
  • QEであるか否かより当局購入自体がプライマリーディーラーに重要
Pedestrians cast shadows as they walk through the City of London, U.K. on Wednesday, Nov. 2, 2016. Most U.K. bankers believe London will remain Europe’s pre-eminent financial center after Brexit, according to consulting firm Synechron Inc.
Photographer: Luke MacGregor/Bloomberg

米金融当局による財務省証券購入再開の決定について、どのように考えるにせよ、1つ明白なことがある。それはプライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)にとって、今は良い時期であるという事実だ。

  債券トレーディングのエリート集団とも言えるプライマリーディーラーが過去の栄光を完全に取り戻すことは決してないかもしれない。だが、米金融当局が再び数千億ドル相当の財務省証券を購入する運びであることは、プライマリーディーラー各社にとって恩恵となる見通しだ。

  その理由は、米国債入札への応札義務を負うプライマリーディーラーだけが、金融当局に財務省証券を直接売却することができる点にある。米財政赤字の拡大に伴い、財務省証券の発行を通じた連邦政府の借り入れが増大する中で、応札義務を負ったプライマリーディーラーが、購入分を買い取ってくれる相手があることにこれほど好都合なタイミングはない。

  金融当局者はプライマリーディーラーに対し、財務省証券の購入再開が量的緩和(QE)ではないとしきりに強調したがるが、プライマリーディーラーにとって本当に重要なのは、当局が財務省証券を購入してくれるという事実だ。

  シタデル・セキュリティーズの債券・為替・商品(FICC)ディストリビューション・グローバル責任者を務めるポール・ハミル氏は、「流通市場における米金融当局の活動は、プライマリーディーラーに追加的で直接の流動性の経路を提供するもので、プライマリーディーラーであることの魅力が一段と増すのは確かだ」と話した。

Primary dealers stand to benefit as Fed's balance-sheet assets grow
U.S. debt issuance is on the rise as budget shortfalls grow

原題:QE or Not, World’s Most Elite Bond Club Is Getting Its Mojo Back(抜粋)

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