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米司法省、トランプ陣営への当局の監視活動巡る刑事捜査開始-関係者

  • ダーラム検事正が進めていた調査が刑事捜査に格上げされたと関係者
  • 民主党はトランプ大統領による司法省の政治利用を懸念

米司法省は2016年大統領選のトランプ陣営と同大統領に対し米捜査当局が違法な監視活動を行ったかどうかに関する刑事捜査を開始した。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。ロシアによる米大統領選介入疑惑に関する捜査がいかに始まったかを巡り、司法省は数カ月前から調査を進めていた。刑事捜査が開始すれば、この問題を巡る意見対立が深まる見通しだ。

  刑事捜査開始に伴い、捜査を指揮するコネチカット連邦地検のジョン・ダーラム検事正には大陪審の招集に加え、証言や文書提出を命じる召喚状を発布する権限が与えられる。

  トランプ大統領と側近らは以前から、ロバート・モラー氏が最終的に特別検察官として指揮を執ることになったロシア捜査について、誤った告発から始まったもので政治的動機に基づいていると主張している。

  ダーラム検事正の調査の拡大については、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が先に報じていた。現在、下院はトランプ大統領の弾劾調査を進めている。民主党などはダーラム検事正が新たな権限を得る前の段階で既に、トランプ大統領が自身の政治的目標を推し進めるために司法省を利用しようとしているのではないかとの懸念を示していた。

  ダーラム検事正はこれまで、16年米大統領選前後の、特にトランプ陣営と就任間もない時期のトランプ大統領に関連した中央情報局(CIA)や連邦捜査局(FBI)による対スパイ活動を調査してきた。

  バー司法長官は5月の上院司法委員会の公聴会で、具体的証拠はないが不適切な「スパイ活動」が行われた可能性があると懸念していると証言。その後間もなく同長官は調査のトップにダーラム検事正を指名した。

  FBIとCIAの当局者らは、ロシアの介入を知った段階で、合法的で裁判所の許可を得た監視活動を行ったと述べてきた。しかしトランプ大統領や側近はこの監視を「スパイ活動」と呼び、陣営や大統領に打撃を与えるための違法な活動だと主張している。

原題:Justice Department Opens Probe Into Possible Spying on Trump(抜粋)

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