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Photographer: Kiyoshi Ota

日本株、今後の見通し巡りアナリストの意見二分-最近の反発受け

更新日時
  • 懐疑派は貿易摩擦の影響を懸念、強気派は企業収益改善見込む
  • TOPIXは月初来で3.5%上昇、予想株価収益率は5年平均下回る
An electronic ticker stands above the trading floor at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Wednesday, Aug. 30, 2017.
Photographer: Kiyoshi Ota

先進国市場で日本株はパフォーマンス最悪の投資先の1つだったが、最近の反発を受けて、アナリストの間で今後の動向を巡る見方が分かれている。

  懐疑派のブラックロックは投資家に株高を追いかけないよう助言。ピクテ投信投資顧問の松元浩常務は、日本経済は2大貿易相手国である米中両国の貿易協議が決裂する可能性に依然としてさらされているとして、市場に「ゴーサイン」を出すのは時期尚早だと語る。

  一方、モルガン・スタンレーとUBSグループのウェルス・マネジメント部門は強気派で、いずれも割安なバリュエーション(株価評価)や収益モメンタムの改善などを理由に挙げている。今のところ市場は強気派に有利に働いており、TOPIXの月初来上昇率は24日時点で3.5%と、域内2位だ。

Catching Up

Japan is the second-best market in Asia this month

Source: Bloomberg

  UBSウェルス・マネジメント・チーフ・インベストメント・オフィス(CIO)のアナリスト、小林千紗氏は、投資家は貿易摩擦による影響への懸念から日本株について悲観的過ぎると指摘。企業収益の改善と海外投資家の市場回帰を背景に、来年は上向くと予想した。

  さらに、最近の反発にもかかわらず日本株はなお割安だと同氏は分析。ブルームバーグの集計データによると、TOPIX構成企業の来年の予想株価収益率は13倍と、5年間の平均を下回っている。

Topix valuation is cheaper than its five-year average

  野村ホールディングスでアジア太平洋地域の株式調査共同責任者を務めるジム・マカファティー氏は、自社株買い増加は日本市場にとって良い兆候だと述べたほか、収益モメンタムがポジティブになれば、日本株はバリュエーションがますます伸長しているように見える米国株との比較で、より魅力的になるだろうと語った。

Japanese shares outpaced U.S. peers in recent weeks

原題:Japan’s Eye-Catching Rally Splits Wall Street Titans on Outlook(抜粋)

(最終段落で野村のアナリストのコメントを追加して更新します)
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