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債券下落、日銀の追加緩和観測の後退で売り優勢-超長期債も伸び悩み

更新日時

債券相場は下落。日本銀行が30、31日に開く金融政策決定会合でマイナス金利の深掘りが行われるとの観測が後退していることを受けて中期債や先物を中心に売り圧力が掛かった。超長期債は前日の堅調な地合いを引き継いで買いが優勢だったが、午後に入ると伸び悩んだ。

  • 長期国債先物12月物は取引開始直後に買われる場面もあったが、その後は売りが優勢の展開となり、結局は前日比12銭安の154円09銭と、この日の安値で引けた
  • 中期債が安い。新発2年債利回りは1ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.245%、新発5年債利回りは1bp高いマイナス0.27%
  • 新発10年債利回りは横ばいのマイナス0.15%
  • 新発20年債利回りは0.5bp低い0.235%で開始したが、その後は0.245%まで上昇。新発30年債利回りは0.38%から0.39%まで水準を切り上げた

市場関係者の見方

野村証券の松沢中チーフストラテジスト

  • マイナス金利の深掘り観測が後退したことが売り材料になったとみられる
  • 一部で予想されているフォワードガイダンス(政策金利の指針)延長は全くのゼロ回答とほぼ同義だが、全くのゼロ回答はないとみている
  • 全くゼロ回答なら5年金利が売られ、居所はマイナス0.2%か
  • マイナス金利の深掘りがなくても、マイナス金利貸し出しや日銀当座預金の3層構造見直しなど、金融機関の収益対策が行われれば、深掘りの前触れと受け取られて期待が残り、市場は失望しないだろう
  • イールドカーブも今よりもう少しスティープ(傾斜)化するとみられ、5年債は利下げ期待継続で下支えされよう
長期国債先物12月物の推移

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.245%-0.270%-0.150%0.240%0.385%0.410%
前日比+1.0bp+1.0bp横ばい横ばい横ばい-1.0bp
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