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Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

アサヒGHは海外拡大でM&A継続、豪ビール巨額買収後も

更新日時
  • 大規模な資産売却は現時点で想定していない
  • 食品事業では和光堂など将来的に海外展開が可能
A glass of beer is arranged for a photograph in Tokyo, Japan, on Monday, Feb. 12, 2018. Japanese major beer makers, including Sapporo Holdings Ltd., Kirin Holdings Co. and Asahi Group Holdings Ltd. is scheduled to release full-year earnings figures this week.
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

アサヒグループホールディングス(GH)は、オーストラリアや欧州で拠点を構築したのに続き、他のエリアでも事業を拡大するために、引き続き企業の合併・買収(M&A)を活用する。小路明善社長兼最高経営責任者(CEO)が24日、都内でのインタビューで明らかにした。

  ビール事業では今後も「エリアとカテゴリーの拡大」を考えており、財務状況が改善し、国内のほか買収を決めた豪州や欧州事業が安定した後には、「4拠点でも5拠点でも」段階的な成長を目指す考えを示した。

Asahi CEO Akiyoshi Koji Says Japan's Largest Brewer Wants to Keep Buying After $11 Billion AB InBev Deal

インタビューに答える小路社長(24日・都内)

Photographer: Kentaro Takahashi/Bloomberg

  同社は過去4年間で計2兆円以上を海外ビール事業買収に投資している。ビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ(AB)インベブが2015年9月に同業2位の英SABミラーを買収すると発表。アサヒGHは、その後の再編で売り出された西欧のビール事業を約3000億円で、東欧の同事業を約8900億円で取得した。今年7月には豪ビール最大手カールトン&ユナイテッドブリュワリーズ(CUB)を約1兆2000億円で買収することも決めた。

  一方で、CUBの買収に伴いアサヒGHの純有利子負債/EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)倍率は一時的に4倍を超える見通し。買収の発表後、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスはアサヒGHを格下げ方向で見直した。

  小路氏は既存の事業を売却しなくても22-23年にかけて倍率を4倍以下に下げられるとし、負債返済のための大規模な資産売却は想定していないと述べた。

  ビール以外では食品事業で海外拡大の可能性があるとの見方を示した。ベビーフードを手掛ける和光堂は東南アジアで需要があるほか、フリーズドライ食品を扱うアマノフーズは健康志向の高まりで欧州などで受け入れられる可能性があるという。

  度重なる高額買収の背景について小路氏は、現在約2兆6000億円の同社時価総額を将来的にビール市場世界2位のオランダのハイネケンの規模に増やすことを目指しており、「時価総額でハイネケンに近づける」と語った。ハイネケンの新分野に取り組むチャレンジ精神と、高付加価値路線のプレミアム戦略の二つをベンチマークに据えていることも明らかにした。ハイネケンの時価総額は現在約6兆6000億円。

(最終段落に社長発言を追加して記事を更新します.)
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