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安倍首相と韓国首相が1年ぶり会談-対立の中で文大統領が親書

更新日時
  • 日韓関係は非常に厳しいが、このまま放置してはいけない-安倍首相
  • 安倍首相は約束を守るよう要求、李首相は対話の重要性で認識共有

安倍晋三首相は24日午前、天皇陛下の「即位礼正殿の儀」への出席のため来日している韓国の李洛淵首相と短時間会談した。両首相の会談は2018年9月以来。徴用工問題などを巡り対立が深まる中、李首相は文在寅大統領の親書を安倍首相に手渡した。

  外務省が会談概要を発表した。安倍首相は、日韓関係は非常に厳しい状況にあるが、重要な日韓関係をこのまま放置してはいけないとの考えを示した。韓国には、国と国との約束を順守することにより、日韓関係を健全な関係に戻していくきっかけを作ってもらいたいと述べた。

JAPAN-SKOREA-DIPLOMACY

安倍首相と李韓国首相(24日)

  また安倍首相が、問題解決のための外交当局間の意思疎通を続けていくと述べたのに対し、李氏も対話の重要性についての認識を共有する考えを示したという。安倍首相は来日中の各国首脳らと立て続けに2国間会談を行っており、李氏との会談は20分程度だった。

  文大統領は親書で、日本が北朝鮮との恒久的な和平を実現するための重要なパートナーだとし、両国間の問題を解決するための努力を促した。李首相は終了後、これまで断続的だった外交当局間の非公開対話が公式化されたと受け止め、これからは両国対話がもう少し加速するのではないかと期待していると韓国記者団に述べた。聯合ニュースが報じた。

  会談について菅義偉官房長官は24日の会見で、韓国側に「わが国の明確かつ一貫した立場をしっかりと伝えたことは一定の意味があった」と評価した上で、「引き続き韓国側に賢明な対応を求めていきたい」との考えを示した。

Inauguration Of South Korea President Moon Jae-in

韓国の李洛淵首相

Photographer: Yao Qilin/Xinhua/Bloomberg

  日韓関係は元徴用工訴訟で日本企業に損害賠償を命じた昨年の韓国大法院判決をきっかけに悪化している。日本政府は安全保障上の問題を理由に韓国への半導体材料などの輸出管理を厳格化したが、韓国政府は「差別的」な措置だとして世界貿易機関(WTO)に提訴。日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄も表明した。

  ソウル経済新聞によると、李氏は日本訪問中にすべてが解決されるとは思わないが解決の手掛かりを見つけることを期待しているとの考えを在日韓国人らに語ったという。

  

(第5段落に菅官房長官のコメントを追加し、更新しました)
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