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抗議活動で低迷の香港企業、生きるか死ぬか-大幅値引きに活路

  • 多くの観光客が香港を敬遠-通常料金4分の1のホテルも
  • ホテルや小売店の客足が遠のく、当局の支援策でも蚊帳の外

中国・重慶市出身のチョウ・キリオ氏にとって、香港は安上がりで週末を過ごせる場となっている。

  21週目に入った抗議活動によってホテルや小売店の客足が遠のき、チョウ氏は尖沙咀にあるホテル「マルコポーロ香港」の部屋を通常料金の4分の1、わずか1泊509元(約7800円)で確保できたと話す。

  狭い客室でも料金が高い香港での宿泊が頭痛の種だったという弁護士のチョウ氏(23)は「最初は1人当たりの値段かと思った」と語った上で、「今では安い料金で実に素晴らしい部屋が提供されている。個人的にはこれが続くことを期待している」と述べた。

Interior of Marco Polo Hotel Lobby Lounge. 23APR15  [07MAY2015 LEAD FEATURE 1 48HRS]

マルコポーロ香港のラウンジ

  ウェブ起業家のポール・ルシウ氏は今月、滞在するホテルと交渉し、自身が運営する「Asiaxpat.com」の広告スペースを提供することで宿泊代の負担を減らした。この交渉カードは「もう少し取っておくべきだった。そうすれば全額を負担してもらえるよう交渉できたかもしれない」と話す。

  香港政府は今月に入り、勤労者や住宅の1次取得者を対象とする支援策を打ち出した。タクシー運転手や旅行代理店への支援もあるが、小売店やホテルは蚊帳の外に置かれている。

  多くの旅行客が香港を敬遠する中、チョウ、ルシウ両氏らにとってこれは貴重な掘り出し物であることを意味する。何とか経営を続けようとする大半の香港企業は大幅値引きが生き残る唯一の道とみている。

People March In Downtown Hong Kong After Demonstrator Shot

銅鑼湾(コーズウェイベイ)で抗議活動参加者が占拠した道路を通るタクシー

  生活スタイル・ファッションチェーン店を展開するグッズ・オブ・デザイアの共同創業者、ダグラス・ヤング氏はブルームバーグテレビジョンとの23日のインタビューで、「われわれにとってはまさに生きるか死ぬかの状況だ」と漏らした。

  8月の業界調査によると、ホテルで勤務する従業員の約77%が無給休暇の取得を求められた。また、レストラン・バーの失業率は6年ぶりの高さだった。

  ルシウ氏は「ホテル側は10、11月に状況が改善すると見込んでいたが、どう見てもそうなっていない」と指摘。「広告を当てにするホテルグループからはほぼ毎日接触がある」と話した。

原題:Bargain Hunters Revel as Hong Kong Businesses See Life or Death(抜粋)

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