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エーザイ株ストップ高買い気配、アルツハイマー病新薬を来年申請

  • アデュカヌマブは3月時点で臨床試験の中止が発表されていた
  • 他のアルツハイマー病治療薬にも期待が高まる-アナリスト

エーザイ株は、23日午前の取引でストップ高買い気配となり売買が成立していない。同社は、米医薬品メーカーのバイオジェンと共同で開発しているアルツハイマー病の新薬について、2020年に米国で承認を申請すると22日に発表した。臨床試験の中止を発表していた新薬であったため、市場にとってサプライズとなった。

  21日終値が5534円だったのに対し、午前9時33分時点で1000円(18%)高の6534円の買い気配となっている。

  今回申請する予定の試験薬は「アデュカヌマブ」で、両社は3月時点で臨床試験の中止を発表していたが、データの新たな解析により高用量投与した一部の患者で、早期アルツハイマー病の症状悪化を抑制できることが確認された。米食品医薬品局(FDA)との協議を踏まえ、20年の早い段階で新薬申請を行う予定だとしている。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の若尾正示シニアアナリストはリポートで、「今回の発表はポジティブサプライズ」であり、現在両社が進めるフェーズ3試験中の類似のアルツハイマー病治療薬への期待も高まる可能性があると述べた。

  3月には有効性が確認できないとして臨床試験の中止を発表していただけに、FDAの承認が得られれば、製薬業界史上まれに見る逆転劇となる。

  この発表により、22日の米株式市場でバイオジェンの株価は一時42%高の318ドルに急騰し、日中の上昇率としては過去最大を記録。3月以降の下げをほぼ埋めた。

  

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