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米TI株が一時10%下落、米中貿易摩擦で顧客は発注削減

更新日時
  • 10-12月期の売上高と利益の見通しは市場予想下回る
  • 自動車と通信機器分野を中心に半導体需要が悪化

テキサス・インスツルメンツ(TI)の株価が22日、急落した。10-12月(第4四半期)の業績見通しは市場予想を下回った。TIは貿易摩擦で顧客が一段と慎重になっていると警告した。これを受け他の半導体株もつれ安となった。

  TIの発表資料によると、10-12月期の1株利益は0.91-1.09ドル、売上高は30億7000万-33億3000万ドル(約3330億-3610億円)となる見通し。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均では、1株利益は1.28ドル、売上高は35億9000万ドルと見込まれていた。TIが示した予想レンジの中央値では、前年同期比14%減収となる。

  半導体株は今年、需要回復期待で買われてきたが、米中貿易戦争の長期化で経済成長が損なわれ、需要回復は実現していない。TIによると、7-9月(第3四半期)は主要製品分野の大半で需要が悪化し、最も弱かったのは自動車と通信機器分野だという。

  ラファエル・リザルディ最高財務責任者(CFO)は22日のインタビューで、顧客が発注を減らしているのは米中が最終的な通商合意をまとめるのを待っているためだと指摘。「貿易摩擦でマクロ経済は弱い。そうなると企業は後ずさりする」と語った。また、同社は10万を超える顧客と製品を抱えるため、受注の減少が意味するのは景気の弱さであって市場シェアの喪失ではないと付け加えた。

  TIは今年の減収の要因について、2018年に顧客の在庫積み上げで急速に伸びた反動だと説明していた。通常のパターンでは5四半期の減少を経て在庫は一掃される。22日発表の四半期決算は、4四半期目の減収に当たるため、ウォール街では改善の兆候が注目されていたが、TIの予想を下回る業績見通しに失望感が広がった。

  22日の米株式市場時間外取引でTI株は一時10%下落。通常取引終値は128.57ドルだった。年初来では36%値上がりしていた。

  TIの7-9月期の純利益は14億3000万ドル(1株当たり1.49ドル)と、前年同期の15億7000万ドル(同1.58ドル)から減少。売上高は11%減の37億7000万ドル。アナリスト予想平均は1株利益が1.42ドル、売上高は38億1000万ドルだった。

原題:Texas Instruments Falls as Customers Cut Orders on Trade Woe (1)(抜粋)

(CFOのコメントなどを追加し株価を更新します)
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