コンテンツにスキップする

ジョンソン英首相のEU離脱協定法案、22日夜の下院採決が正念場

更新日時
  • 英下院、現地時間22日午後7時に離脱協定法案の原則問う採決
  • 英政府、離脱実施に必要な法案を3日間で審議・成立させる意向

ジョンソン英首相は22日夜、欧州連合(EU)離脱協定法案が議会を通過するかどうかと、10月31日の期限前に離脱できるかどうかを知ることになる。

  離脱協定案の議会採決実施が2度も見送られたジョンソン首相は、同案を実行するための法案「離脱協定法案」を提出しており、議会で急ぎ審議し成立させたい意向。首相の正念場となるのは第2読会の採決で、法案の一般原則への賛否が問われる。この採決はロンドン時間午後7時(日本時間23日午前3時)ごろに始まる。

Parliament Sits On A Saturday To Vote On Boris Johnson's Brexit Deal

ジョンソン英首相(10月19日)

  議員らの以前の投票と見解を分析すると、ジョンソン首相は恐らく、離脱協定法案可決に十分な支持を得られる公算が大きい。ただその後すぐに、短期間の審議日程への賛否を問う採決が行われる。最初の法案が可決されれば日程の採決で否決されてもEU離脱は可能だが、審議日程の練り直しを迫られるため期限前に離脱できる可能性はほとんどなくなる。

  ジョンソン首相は「国民はこれ以上の遅れを望んでおらず、他の欧州指導者も私もそうだ。 10月31日にEUを離脱し先に進もう」と電子メールで表明した。

  トゥスクEU大統領は、英下院の19日の採決によってEU離脱を巡る状況は複雑になったと述べ、離脱期限延期を承認するかどうかは英議会が「何を決定するのか、または何を決定しないのか」次第だとした。大統領はストラスブールの欧州議会で、ジョンソン首相の延期要請についてEU加盟27カ国と依然として対応を協議中であると述べた。

  欧州委員会のユンケル委員長は欧州議会前でトゥスク氏の隣に立ち、EUは他にもやるべきことがある中、英国のEU離脱は「時間と労力の無駄」だったと発言。EUは合意なき離脱を回避するためにできる限りを尽くしたと言明し、英議会が離脱協定案を可決しない限り欧州議会での批准は不可能だとあらためて語った。

英政府のスケジュールは以下の通り(現地時間)

22日

午後0時30分第2読会の審議開始
午後7時第2読会の採決-法案の一般原則
午後7時15分プログラム動議の採決-法案の審議日程
午後7時30分(プログラム動議可決の場合)委員会段階の開始
午後10時30分委員会段階での最初の採決

23日

午後0時30分すぎ委員会段階は継続。英国をEUの関税同盟に維持し、2回目の国民投票を求める修正案が出される可能性
深夜すぎ委員会段階終了

24日

午前11時すぎ報告段階が開始。さらに修正を提案することが可能
午後5時すぎ報告段階の採決
午後7時すぎ第3読会の採決

第3読会の採決で可決されれば、法案は上院に送付される。

原題:
Boris Johnson Finally Gets to Put His Brexit Deal to the Vote(抜粋)
Government Hints Major Amendments Would Kill Bill: Brexit Update

(最後から3段落目以降にユンケル氏とトゥスク氏の発言内容加えます)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE