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ECBは早過ぎた利上げと米テーパリングを忘れるな-レーン氏

  • レーン・フィンランド中銀総裁が新著で呼び掛け
  • レーン氏はかつて経済・通貨担当の欧州委員として欧州危機を体験

欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーを務めるレーン・フィンランド中銀総裁は、ECB当局者に対し金融政策を最終的に引き締め始める際には2011年の早過ぎた利上げと13年の米連邦準備制度による債券購入テーパリング(縮小)に伴う市場の混乱を心に留めておく必要があると呼び掛けている。

  レーン氏はヘルシンキで21日出版された新著の中で、「コアインフレ率は依然として低く、ECBの物価安定目標を明らかに下回っている」と指摘、ユーロ圏の債務危機とリセッション(景気後退)が深刻化する前のトリシェ総裁時代のECBによる11年の2回の利上げを振り返った。

  同年11月に就任したドラギ総裁は、先の利上げを打ち消す形で連続利下げを断行。その2年後、当時のバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が債券購入を徐々に縮小する可能性があると発言すると、世界の金融市場は混乱に見舞われた。

ECB's Rehn Says FT Story on QE Advice Is 'Greatly Exaggerated'

レーン・フィンランド中銀総裁

Photographer: Roni Rekomaa/Bloomberg

  かつて欧州連合(EU)の欧州委員会で経済・通貨担当の委員として欧州危機を体験したレーン氏は今年、米中貿易戦争や英国のEU離脱を巡る不確実性に伴うユーロ圏の減速を克服するための金融刺激策を早くから支持してきた。

  ECB政策委メンバーとしてのこうしたスタンスは、緊縮策の提唱で評判を高めた政治家からの立場の変化を如実に示している。

原題:
Rehn Says ECB Rate Hikes Must Wait Amid Memories of 2011, 2013(抜粋)

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