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米ボーイング、MAX制御ソフトへの変更を連邦航空局に「数回」報告

  • FAA関係者は認証前のテストでMCAS運用を観察-ボーイング
  • MCASは2件の737MAX墜落事故と関連付けられている

2回の墜落事故を起こした旅客機737MAXの飛行制御ソフトウエアの性能について、米ボーイングのテストパイロットが2016年時点で懸念を示していたことを巡り、同社は20日、失速防止システム(MCAS)と呼ばれる同ソフトの対象範囲を拡大したことを米連邦航空局(FAA)に「数回にわたって」伝えていたと説明した。

  同社はウェブサイトに掲載した資料で、737MAXが認証を受ける前にFAAの関係者が飛行テストでのMCASの運用を観察したと指摘した。MCASは737MAXの墜落事故と関連付けられている。

  16年8月に行われた737MAXのシミュレーター試験について、同社のテストパイロットだったマーク・フォークナー氏は同僚とのインスタントメッセージのやり取りで、MCASの性能は「ひどい」と指摘。その動作について無意識のうちにFAAに「うそをついた」などと記していた。同氏は現在、米サウスウエスト航空のパイロット。

  FAAは18日、同パイロットのコメントは「憂慮」されるものだとし、ボーイングがこのメッセージを数カ月前に発見しながらFAAに報告しなかったとして同社を非難していた。20日の電子メールでは、「どのような措置が適切か判断するためこの情報の評価を行っている」と説明した。

  今回の問題はボーイングとFAAが737MAXの運航再開を目指す中で発覚した。同社は20日夜と21日に定例の取締役会を開く予定。

墜落事故で346人死亡

  MCASは、航空機が空力失速に近づいた時、場合によっては機首を自動的に押し下げるよう設計された安全機能。18年10月29日のライオンエア機、今年3月10日のエチオピア航空機の墜落事故では、誤動作がMCASを発動させて機首を繰り返し押し下げ、パイロットが制御を失った可能性が指摘されている。2件の墜落事故では合わせて346人が死亡した。

  フォークナー氏の弁護士デービッド・ガーガー氏は電子メールで、インスタントメッセージの「チャット全体を読めば、『うそ』がなかったことは明白だ」と指摘。フォークナー氏は何も隠しておらず、当時知り得た全ての情報に基づき「同航空機が安全だと完全に考えていた」とコメントした。

原題:
Boeing Says FAA Was Told ‘Multiple Times’ of Changes to 737 (1)(抜粋)

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