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債券下落、日銀のスティープ化策警戒で売り-先物は14年ぶり7日続落

更新日時

債券相場は下落。日本銀行が国債買い入れオペで新発債を対象銘柄から外して利回り曲線のスティープ(傾斜)化を促す措置を講じているとの懸念から、超長期ゾーンを中心に売りが優勢となった。

  • 新発10年債利回りは前週末比1.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.14%と、8月1日以来の水準まで上昇
  • 新発20年債利回りは0.25%、新発30年債利回りは0.415%と、ともに1日以来の高水準
  • 長期国債先物12月物の終値は16銭安の154円07銭と7営業日連続安。一時は21銭安の154円02銭まで下落。7日続落は中心限月で2005年7月25日~8月2日以来

市場関係者の見方

SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト

  • 日銀は前週末の超長期債買い入れオペで30年カレント債を対象から除外し、結構な力技でスティープ化の意図を示した
  • 素直にスティープニングバイアスが掛かっている状態で、今週の20年債入札までは警戒感がある
  • 一方、日銀が利回り曲線をもう少し立たせようとしているとの市場の思惑を背景に、金利リスク量を短期化する動きが中期債の買いにつながった面も

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長

  • 24日の20年債入札に向けて超長期債を売る動きがあるようにみえる
  • 前週末の超長期債オペで30年カレント債が対象除外になったことなどを材料に、カーブをスティープ化させたいというムードも
  • また、月末の日銀会合に向けてはマイナス金利の深掘りが意識される可能性があり、超長期債にも抜本的な対策が出るのではないかとの警戒感からますます買いづらくなる

日銀オペ

  • 対象は残存期間1年以下、1年超5年以下、5年超10年以下。買い入れ通知額は各年限とも前回から据え置き
  • 応札倍率は1-3年と3-5年が前回から低下した一方、5-10年は上昇
  • SBI証の道家氏
    • 中期ゾーンは思ったほど売り圧力がなく意外に需給が締まっているという評価になった
  • 備考:過去の日銀オペの結果一覧

背景

  • 日銀は18日に超長期債を対象に実施したオペで、25年超の買い入れ対象から10日に入札のあった新発30年物64回債を除外
通知額は2014年以来の低水準

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.250%-0.270%-0.140%0.250%0.415%0.455%
前週末比-0.5bp横ばい+1.5bp+2.0bp+1.5bp+1.0bp
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