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Photographer: Luke MacGregor/Bloomberg

英が離脱延期を申請、下院が合意案承認を保留-EUは対応協議へ

更新日時
  • ジョンソン首相自身は延期申請の書簡に署名していないと官邸当局者
  • 31日のEU離脱実現のために必要な法案を政府が来週上程すると首相
Demonstrators hold European Union (EU) on Parliament Square during a People's Vote march in London, U.K., on Saturday, Oct. 19, 2019. Boris Johnson is under pressure to ask the European Union to postpone Brexit after Parliament refused to approve the deal the prime minister negotiated.
Photographer: Luke MacGregor/Bloomberg

ジョンソン英首相は19日、自らの意思に反し、欧州連合(EU)に離脱再延期の申請を余儀なくされた。EUへの書簡で、首相は延期を望まない政府の意向を同時に明確に示した。

  EUのトゥスク大統領(常任議長)は19日、ジョンソン首相が来年1月31日までの離脱延期を正式に要請したとツイートで明らかにした。離脱合意案への英議会の承認が10月19日までに得られず、離脱延期法の規定により延期を申請せざるを得なくなった。

  英下院はこの日、首相がEUと取り決めた新たな離脱案について、関連法の整備まで承認を保留する修正動議を賛成322、反対306で可決した。

  トゥスク大統領は、EU首脳らと対応について協議を開始すると述べたが、数日を要する可能性がある。離脱延期は、EU首脳による全会一致の承認が必要だ。

  首相官邸の当局者1人によれば、英政府がEUに宛てた3通の書簡のうち、離脱延期法が定めた延期申請文書にジョンソン首相自身は署名してない。ティム・バロー駐EU大使からのカバーノートと申請文書以外に「さらなる延期は誤り」と訴える首相の署名入りの書簡が添えられた。

  首相は「さらに延期すれば英国とEU双方の利益、両者の関係を損なうことになるだろう。われわれが次の段階に進むことができるようこの手続きを終わらせなければならない」と主張した。

  

Boris Johnson Campaigns For Leadership Of The The Conservative Party In Yorkshire

ジョンソン英首相

  ジョンソン首相はまた、19日の下院での敗北後に議会に送った同日付の書簡で、「EUと延期を取り決めるつもりはない。新たな離脱案の下で10月31日にEUを離脱するために必要な法案を政府は来週上程する」と表明した。

  閣外協力で保守党政権を支えてきた北アイルランドのプロテスタント強硬派、民主統一党(DUP、10議席)が新たな離脱案に反対し、修正動議で賛成に回ったことが、19日の採決で明暗を分けた。ただ、動議の可決が16票差だったことや審議中の議員らの発言を踏まえると、首相が月末の離脱を実現するチャンスもなお否定できない。

  ジョンソン氏は週明け21日に離脱案の基本方針についてあらためて議会の同意を求め、22日にもEU離脱協定法案の審議が始まる可能性がある。

The Ayes Have It

Parliament votes to delay consideration of Johnson's Brexit deal

原題:Johnson Asks EU for Brexit Delay, But Hopes He Won’t Need It (2)

Johnson Tells Tusk U.K. Will Send Letter For Brexit Delay (4)(抜粋)

(離脱協定法案の審議の見通しなどを追加して更新します)
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