コンテンツにスキップする

英首相のEU離脱計画に狂い、議会が離脱延期要請強いる修正案可決

更新日時
  • EUと延期は交渉しない、ジョンソン首相が採決後に言明
  • 首相は10月末の離脱断念しない姿勢、離脱案を21日採決へ

英議会は19日、ジョンソン首相が欧州連合(EU)と合意した離脱協定案について、離脱延期の要請を強制する修正案を可決した。首相のEU離脱計画に大きな狂いが生じた。

  異例となる週末開催の議会で、離脱協定案の実施に必要な全ての関連法が議会で成立するまで協定案の承認を遅らせるという修正案を賛成322、反対306で可決した。議会の承認が19日のうちに得られなかったため、ジョンソン首相は同日午後11時(日本時間20日午前7時)までにEUに対し、来年1月31日までの離脱期限延期を書面で要請する法的義務が生じる。

The Ayes Have It

Parliament votes to delay consideration of Johnson's Brexit deal

  修正案の可決後、ジョンソン首相はEUと離脱延期を交渉するつもりはないと主張。首相官邸は発言の意味について明らかにすることを避けた。ただ、首相はこれまでに法に従う義務があることを認めていた。

  首相はEUにこれ以上の延期は「英国にとっても、EUや民主主義にとっても悪い」と伝えると述べた。当初予定されていた首相の離脱協定案を巡る採決は、修正案の可決によって「重大な採決の意味が失われた」として見送られた。

修正案可決後、EUとは離脱延期を交渉しないと語るジョンソン英首相

Source: Bloomberg)

  ジョンソン首相には月末までのEU離脱を公約通り果たせる可能性も依然残されている。自らの離脱協定案に沿った離脱の実現に必要な施行法の議会審議は22日にも始める予定。さらに協定案の基本的性質について議会の承認を得るよう、21日に採決にかけることを再び計画している。

  フランスのマクロン大統領は18日、英国のEU離脱を一瞬たりとも遅らせるべきではないと言明したが、複数のEU当局者は英国から離脱延期要請があれば同大統領や他の首脳が拒否する可能性は低いと話す。英紙ガーディアンは、ジョンソン首相が書面で正式に離脱延期を要請すれば、EUは認める方針だと報じた。
  

原題:Johnson’s Brexit Plan in Disarray as Lawmakers Force Delay (2)(抜粋)
Johnson Says He’ll Press On After Commons Defeat: Brexit Update
*EU WILL GRANT BREXIT EXTENSION IF JOHNSON SENDS LETTER:GUARDIAN

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE