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Photographer: Yuriko Nakao

来週の日本株は上値重い、市場の関心はミクロへ-景気期待は支え

  • 米国ではマイクロソフトやボーイング、アマゾンなど決算が本格化
  • 国内はテクニカル指標が過熱示す、日本電産やディスコなど決算
The logo of Japan Exchange Group Inc. (JPX), the operator of the Tokyo Stock Exchange (TSE), is displayed on an electric board, seen through glass panels reflecting market indices, at the bourse in Tokyo, Japan, on Thursday, Dec. 17, 2015.
Photographer: Yuriko Nakao

10月4週(21ー25日)の日本株は上値の重い展開となる見込み。米国や国内での企業決算の動向を確認したいとして買いが手控えられ、短期上昇に伴う過熱感も意識されそう。半面、世界景気の底入れ期待は下値を支える可能性がある。

  米国では企業決算が本格化し、22日にマクドナルドやテキサス・インスツルメンツ、23日にマイクロソフトやボーイング、24日はアマゾン・ドット・コムなどが予定される。市場の関心がマクロからミクロへ移るとみられ、半導体などを除けば全般的にさえないと想定される7-9月期だけでなく、先行きの見通しがより重要になる。高値圏にある米国株の一段高には市場予想を上回る改善が必要となりそう。

  日本株は10月半ばから急伸してことし高値を更新する過程で、東証1部の上昇・下落銘柄数の百分比を示す騰落レシオは経験則的に「過熱気味」とされる120%以上にある。米中通商摩擦の一部合意を受けて世界景気の底入れ期待は下支えにはなるが、23日に日本電産、24日にディスコなど決算シーズンが始まる中で短期過熱から様子見ムードも強まる。第3週のTOPIXは週間で1.7%高の1621.99と続伸。

≪市場関係者の見方≫

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの狩野泰宏シニア・インベストメントマネジャー

  「いったんスピード調整的な足踏みを予想する。TOPIXは1年先PERで13倍とアベノミクス以降の平均14倍に接近。米中摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱に関する不透明感が残る中、現在のPERは居心地の良い水準にある。景気循環からそろそろ回復が見えそうとの期待があるものの、今回の企業決算で明らかな底打ちが見えるとも想像しづらい。半面、株価が割高に行き過ぎている要素はなく、下がるとも考えていない。米決算では半導体関連に良い材料が出てくると思うが、既に株価に織り込み済み」

東海東京調査センターの隅谷俊夫投資調査部長

  「続伸して日経平均2万3000円くらいを狙えそう。23日の日本電産から決算が本格化するが、先に発表済みの安川電機のように、内容が悪くても最悪期の通過が確認できれば、海外機関投資家による買い戻しが続く中、株価押し上げとなる。米国の中古住宅販売など住宅関連指標は回復傾向が続いている。発表数値が横ばい圏であっても、景気減退とは判断されず日本株にポジティブ。24日のユーロ圏製造業購買担当者指数(PMI)で回復が示されれば、世界景気回復への期待が高まる」

続伸
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