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中長期債が続落、5年入札無難通過も日銀の緩和観測後退が重し

債券市場では中長期債が続落。日本銀行による月末会合でのマイナス金利の深掘り観測が後退していることが重しになった。一方、5年利付国債入札は足元の利回り上昇で投資家から一定の需要が集まり、無難な結果となった。

  • 新発10年債利回りは0.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.16%。一時はマイナス0.15%と1日以来の高水準
  • 新発2年債利回りはマイナス0.25%、新発5年債利回りはマイナス0.275%と、ともに1カ月ぶりの水準まで上昇
  • 長期国債先物12月物の終値は5銭安の154円30銭。一時154円18銭まで下落した後、5年債入札結果発表後に154円32銭まで戻す場面も

市場関係者の見方

バンクオブアメリカ・メリルリンチの大崎秀一チーフ金利ストラテジスト

  • 日銀は月末の会合で将来の追加緩和の期待を残そうとするだろうが、追加緩和はないとみている
  • 9月会合で、経済、物価を再点検すると表明したことでマイナス金利深掘り観測が高まったが、だいぶ期待がはく落している
  • 5年債入札は無難な結果だったが、追加緩和期待のはく落がさえない相場展開の底流に

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美シニアマーケットエコノミスト

  • 追加緩和の有無を為替相場の水準だけで判断するのは危険で、予防的措置の必要性から日銀はマイナス金利の深掘りに踏み切る
  • 黒田総裁は9月の講演で、予防的対応を意識する点で米欧中央銀行と同様のスタンスと発言
  • 日銀は月末会合で経済、物価動向の再点検を予告するなど地ならしをしており、追加緩和必要ないとの結論は考えにくい
長期国債先物12月物の日中取引推移

5年債入札

  • 最低落札価格は101円87銭と、ブルームバーグがまとめた市場の予想中央値を1銭下回る
  • 投資家需要を反映する応札倍率は前回3.61倍を上回る3.69倍。小さいと好調さを示すテール(最低と平均落札価格の差)は3銭と前回と変わらず
  • 三菱モルガン証の六車氏
    • 予想の範囲で若干弱め。可もなく不可もなくの結果。相場の方向感を示唆する材料は限定的
  • 備考:5年利付国債の過去の入札結果(表)

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.255%-0.280%-0.160%0.220%0.385%0.435%
前日比+1.5bp+0.5bp+0.5bp+0.5bp横ばい+0.5bp
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