コンテンツにスキップする

米イールドカーブはスティープ化へ、貿易戦争響き-JPモルガンAM

  • スティーリー氏は米当局が年内あと2回利下げすると予想
  • 「世界経済は依然として減速しつつあり米当局は対応するだろう」

JPモルガン・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、イアン・スティーリー氏は、米金融当局の行動の積極性について債券トレーダーらは過小評価していると考える。

  同氏は世界的な成長鈍化と長引く米中貿易摩擦を背景に、米当局が年内あと2回利下げすると予想している。先物市場は約29ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げしか織り込んでいない。より積極的な利下げがイールドカーブをスティープ化させると同氏は見込んでいる。

  米国と中国は部分的な通商枠組みで合意したが、スティーリー氏は既存の関税撤廃は期待していない。これらの関税は世界経済の足かせとなり続け、米当局に「適正なサイクル」の利下げを約束させるだろうと同氏は述べた。

  JPモルガン・グローバル・ボンド・オポチュニティーズ・ファンドの共同運用者であるスティーリー氏は、「関税は製造業だけでなく、経済のより広範な部分に悪影響を与え始めている。世界経済は依然、減速しつつあり、米金融当局はそのような環境に対応すると思う」と語った。

Yield curve steepens

  イールドカーブのスティープ化を見込む取引は2019年の人気の取引。カーブの一部がここ10年以上で最もフラットになった後、パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)やバンガード・グループがスティープ化への転換を予想した。

  数カ月の間、この予想通りとはならなかったが、3カ月物と10年物の米国債利回りスプレッドは先週、7月以来で初めてプラスに転じ、現在は7bp付近になっている。

  連邦準備制度が長期の利下げサイクルを約束するまでは「しっかりとスティープ化するのは難しいだろう」と言うスティーリー氏は、「現在は、向こう数週間にデータが著しく悪化し当局に行動を迫るかを見届ける状況だ」と述べた。

原題:
JPMorgan Manager Bets on Steeper Curve as Tariffs Begin to Bite(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE