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世界最長20時間のNYシドニー便、科学者も影響注視

  • カンタス航空は18日にNYシドニー直行便の試験飛行を実施する
  • カンタスは年内にロンドン・シドニー間のフライトも計画

旅行者は何十年にもわたり、時差ぼけを長旅の避けられない代償としてストイックに耐えてきた。現在では航空会社が地球を半周する直行便を導入しようとする中、時差ぼけの症状に対応する取り組みは大規模な産業になりつつある。

  オーストラリアのカンタス航空は今週末、ニューヨーク・シドニー直行便の試験飛行を実施する。これにより超長距離フライトの身体面や精神面への影響について新たな見識を得られるだろう。これまでこのルートを中継地なしに運航した航空会社はない。米国を18日に出発し、オーストラリアには現地時間20日午前に到着予定で、飛行時間は20時間近くと世界最長のフライトとなる。

Qantas Airways Ltd.

カンタス航空のボーイング787「ドリームライナー」

  これは耐久力の訓練にとどまらない。科学者や医療研究者も機内に乗り込み、カンタス航空の新しいボーイング「ドリームライナー」はさながら空の上の実験室と化す。科学者らはパイロットの脳の覚醒状態を検査するほか、数十人の乗客の食事、睡眠、活動状況を観察する。人間がどれだけこの試練に耐えられるか見極めることが目的だ。

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Qantas plans direct flights connecting New York and London to Sydney

Source: Qantas

  また、フライトによる時差ぼけにあらためて注目が集まっており、その症状を和らげるさまざまな製品が登場している。メラトニン錠剤や、米ファイザーの抗不安薬「ザナックス」、体のリズムを取り戻せるとうたうプロピークの発光メガネなどだ。また、時差ぼけ対策用アプリなど、他にも多くの対策がある。

  18日のニューヨークからのフライトと、年内に予定されているロンドンからのフライトは、カンタス航空が両都市からシドニーへの直行便を2022年にも就航させる準備を進める上で重要なテストとなる。この取り組みが成功した場合、オーストラリア東海岸から南米やアフリカへの超長距離の直行便が後に続く可能性があるとカンタス航空は説明している。

Dreamliner

カンタス航空のドリームライナーのビジネスクラス座席

原題:
Human Guinea Pigs Prepare for 20-Hour New York to Sydney Flight(抜粋)

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