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アップル、5G出遅れ感否めず-中韓始動の中で価格競争でも劣勢か

  • 韓国の通信会社は定価1000ドルの5Gスマホを200ドル以下で提供
  • 中国の3大移動通信会社、10月にサービスを5Gに切り替え
iPhone 11

iPhone 11

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg
iPhone 11
Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

アップルは第5世代(5G)移動通信規格対応の「iPhone(アイフォーン)」を来年秋に投入する計画で、一部のライバルから5Gスマートフォンで1年余り出遅れる。5G対応アイフォーン発売のタイミングを逸することはできない。

  アップルが先月発売した「アイフォーン11」シリーズはカメラ機能の改善を重視したが、アップルから5G機種についてのコメントは出ていない。一方で韓国のサムスン電子LG電子、それに中国の華為技術(ファーウェイ)などは今年、少なくとも20機種の5Gスマホを発売する。

More 5G Phones, Services in First Year

  アップルがスマホ用モデムで頼る米インテルが5Gモデムから撤退したことで、アップルはアイフォーン11を5G対応にするチャンスを失った。5G対応モデムで米クアルコムに戻るアップルだが、早くても2020年ということになる。

  韓国ではすでに通信会社のKTとSKテレコムが数百万人の5G契約者を獲得。両社は下取りや購入特典を通じ、定価1000ドル(約10万8700円)の新型5Gスマホであっても、200ドル以下で提供している。

  最大の携帯電話市場である中国では、通信最大手の中国移動(チャイナモバイル)が抱える契約者は米国の総人口より多い。中国の3大移動通信会社は10月にサービスを5Gに切り替え、年内に最大13万カ所の基地局を5Gに更新する。米AT&Tが置く基地局は全規格合わせても約7万カ所だ。

China Carriers Plan Huge 5G Network Build This Year

New 5G base station deployment bigger than AT&T's footprint

Source: Company reports

Note: China totals are target plans for 2019

  中国市場でアップルは5Gスマホをすでに販売しているファーウェイなどの国内勢と厳しい競争に直面する。中国移動と中国聯通(チャイナユニコム)はウェブサイトの5Gセクションで、ファーウェイのほかビボ(vivo)や中興通訊(ZTE)、サムスンの端末を紹介している。

  来年に向けアップルに残された時間はほとんどない。CCSインサイトのアナリスト、 ジェフ・ブラバー氏は、20年の5Gアイフォーン発売がアップルにとって極めて重要な意味を持つと指摘している。

5G Takes Off Rapidly, From 2020

Source: CCS Insight

原題:
Apple’s 5G IPhone Delay Stings as Next-Gen Devices Hit Shelves(抜粋)

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