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アルコア、最大1090億円の非中核資産売却へ-需要低迷に対応

更新日時
  • 今年のアルミ需要は最大0.6%減少見込む-7月時点では増加を予想
  • 四半期ベースでの赤字継続期間は少なくとも2016年以降で最長

米アルミニウム生産最大手のアルコアは16日、非中核資産を売却する計画を明らかにした。世界経済の成長鈍化が予想される中、今後1年半でスリム化を図る。同時に発表した7-9月(第3四半期)決算は赤字で、四半期ベースでの赤字継続期間は少なくとも2016年以降で最長となった。

  同社は今年の世界アルミ需要が最大0.6%減少するとの見通しを示した。7月時点では少なくとも1.25%増加すると見込んでいた。株価は通常取引終了後の時間外取引で上昇。ニューヨーク時間午後5時25分(日本時間17日午前6時25分)現在、5.4%高となっている。潜在的な資産売却益に投資家の関心は向けられた。

  アルコアは今後1年ー1年半に非中核資産を売却することで5億ー10億ドル(約540億ー1090億円)の売却益を見込んでいる。

Aluminum producer is down more than 45% from a year ago

  同社は営業資産の再編も計画。今後5年間で150万トンの製錬能力と400万トンのアルミナ精錬能力の見直しを進め、大幅な改善の機会を探るとともに、縮小や閉鎖、資産売却も検討する。

  ロイ・ハービー最高経営責任者(CEO)は電話インタビューで「単に、市場サイクルのさまざまな局面を乗り切る上で適切な資金が手元にあるようにする方法でもある」と説明。「事業再編プロセスを進めることを可能にする手元資金を確実に確保する上で重要な要素だ」とも語った。

  7-9月期の調整後1株損失は44セントで、赤字幅はアナリスト予想平均(38セント)より大きかった。米中貿易戦争が世界の製造活動や経済成長に影を落とす中で工業用金属の価格は下落している。ゴールドマン・サックス・グループは今月、アルミ価格の予想を引き下げた。

  ハービーCEOは「2020年については需要回復を見込んでいる」とし、「アルミ消費ではなく、世界経済で起きている一時的な障害が問題であり、こうした不透明性が解消されれば盛り返すだろう」と述べた。

原題:Alcoa Plans Up to $1 Billion in Assets Sales as Demand Plunges、Alcoa Cuts Aluminum Demand Forecast, Announces Portfolio Review(抜粋)

    (株価やCEO発言などを追加して更新します)
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