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10月16日の海外株式・債券・為替・商品市場 (1)

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ポンド上昇、英離脱巡る情報は錯綜-ドル指数低下

  16日のニューヨーク外国為替市場では、ポンドが上昇。英国の欧州連合(EU)離脱合意の可能性を巡る情報が錯綜(さくそう)する中、上げ下げを繰り返した後で買いがやや優勢となった。ドル指数は一時、約2カ月ぶりの低水準。短期金融市場が織り込む今月末の利下げ確率が高まった。

  • ポンドは一時、ドルに対して1%安。離脱合意に向けて楽観的な兆しもあったが、その後、英・EU双方から16日中の合意成立の可能性について否定的な見方が聞かれた。
    • 北アイルランドのプロテスタント強硬派、民主統一党(DUP)のフォスター党首は、離脱に関する最新提案への反対を取り下げるとの一部報道を「ナンセンスだ」と一蹴
    • EUは、合意に向けて英国が動かない限り離脱合意は不可能だとの認識を示していると、当局者が明らかにした
  • ブルームバーグ・ドル指数は一時0.3%低下の1202.90と、8月13日以来の低水準。100日移動平均(1203.88)を下回った。ドルは午後に入って主要10通貨の大半に対して下落
    • オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)は、10月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での27ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げを織り込んでいる。12月会合まででは計36bpの利下げを織り込む
    • 米地区連銀経済報告(ベージュブック)は、米景気の勢いが鈍化しているとの認識を示した
    • 9月の米小売売上高は前月比0.3%減と、予想に反して減少。市場予想は0.3%増だった
    • トランプ大統領は、11月にチリで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で中国の習近平国家主席と会談するまで、米中の貿易合意が署名されることは恐らくないだろうと語った
  • ニューヨーク時間午後5時5分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下
  • ドルは円に対して0.1%安の1ドル=108円76銭
  • ポンドは対ドルで0.4%高の1ポンド=1.2832ドル。ユーロはドルに対して0.4%上げて1ユーロ=1.1072ドル

欧州時間の取引

  ブルームバーグ・ドル指数が小幅に上昇。英国のEU離脱交渉や米中通商協議の進展を巡り懸念が広がる中、リスクの高い資産が売られた。円は主要10通貨全てに対して上昇。米議会が「香港人権・民主主義法案」を可決させた場合、中国政府は報復することを示唆した。

原題:Pound Swings Amid Brexit Uncertainty, Dollar Slumps: Inside G-10(抜粋)

Dollar Gains Amid Cautious Mood as Pound Pulls Back: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が反落、米小売売上高の減少で国債上昇

  16日の米株式相場は反落。エネルギーとテクノロジーを中心に下げた。投資家は企業決算と貿易交渉の行方の見極めに努めた。米小売売上高が予想外に減少したことを受け、米国債は反発。

  • 米国株は反落、エネルギーとテクノロジー中心に下げ
  • 米国債は反発-10年債利回り1.74%
  • NY原油は反発、米中関係改善への楽観やドル安受け
  • NY金先物は反発、米小売売上高減少で利下げ観測強まる

  決算関連ではバンク・オブ・アメリカ(BofA)が上昇。手数料収入が急増し、好調な銀行決算に加わった。取引終了後に発表した決算が良好だったネットフリックスは、時間外で株価が上昇した。9月の米小売売上高が前月比0.3%減と市場予想に反して減少したことから、今月の追加利下げ観測はあらためて高まった。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%安の2989.69。ダウ工業株30種平均は22.82ドル(0.1%)安の27001.98ドル。ナスダック総合指数は0.3%低下。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.74%。

  ブリン・モー・トラストの最高投資責任者、ジェフ・ミルズ氏は「決算は、市場の激しい反応を招くほど悪くない」とした上で、「だが相場急伸のきっかけになるほどの上向きサプライズにもならないと思う」と語った。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。米中貿易摩擦の決着が近づいている可能性をトランプ大統領が示唆した。ドルは下落し、原油を含む高リスク商品の需要を高めた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は55セント(1%)高の1バレル=53.36ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は68セント高の59.42ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。米小売売上高が予想外に減少したことから景気への不安が深まり、米追加利下げ観測が強まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.7%高の1オンス=1494.00ドル。

原題:Stocks Decline; Retail Sales Miss Lifts Treasuries: Markets Wrap(抜粋)

Oil Advances Amid Renewed Optimism Over U.S.-China Rapprochement

PRECIOUS: Gold Jumps on Retail Slump; Platinum ETFs at Record

◎欧州債:ドイツ債が下落、財政出動の観測-英国債は変わらず

  16日の欧州債市場でドイツ債が下落した。景気刺激のための財政出動を拡大するとの観測が広がった。イタリア債は堅調。同国は2020年の予算案をEUに提出した。英国債は変わらず。EU離脱を巡る不透明感が続いている。

  • ドイツ債はベアスティープ化。メルケル首相率いるCDUが財政出動への反対姿勢を緩め始めている
  • イタリア債とドイツ債とのイールドスプレッドは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して130bpと、2018年5月以来の低水準となった
  • 英国債はほぼ変わらず。英政府は離脱合意の成立に悲観的との当局者の見解を手掛かりに買いが膨らんだが、EUのバルニエ氏が合意成立は可能だと楽観を示すと、上昇分を失った
  • ドイツ10年債利回りは3bp上昇してマイナス0.39%、フランス10年債利回りは2bp上げてマイナス0.10%。イタリア10年債利回りは2bp下げて0.92%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Bunds Slip on Talk of Spending, Gilts Steady: End-of-Day Curves(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します)
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