コンテンツにスキップする

IMF、世界の低金利が危険な利回り追求を助長-金融安定報告

世界の中央銀行が借り入れ金利を引き下げる中で経済へのリスクは世界的に高まったと、国際通貨基金(IMF)が警告した。既に不安定な景気拡大への脅威を減らすため監視強化が必要だと論じた。

  IMFは16日公表した国際金融安定性報告書で、「より緩和的な金融環境は経済成長を支え、短期的には見通しに対する下振れリスクを抑えるのに役立ったが、同時により多くの金融リスクテイクを促して金融脆弱(ぜいじゃく)性をさらに高め、中期的に成長をリスクにさらした」と分析した。

  世界経済成長と金融の安定に対するリスクは引き続き「確実に下方向に傾いている」とした上で、政策当局は「次の景気下降局面を悪化させる可能性のある金融脆弱性への対応を早急に講じる必要がある」と付け加えた。

  さらに、低利回りが保険会社や年金基金などの投資家に「よりリスクが高く流動性の低い証券に投資する」ことを促していると指摘した。金融市場の価格設定は金利が年初の想定よりも低く、かつその状態が長引くことを示唆しているとの認識も示した。

  同報告書はさらに、投資事業体の負債水準が高いため中国のリスクは依然として高いと説明。また、ノンバンクの脆弱性は大規模な金融セクターを持つ国の80%で高くなっているとの見方も示した。

原題:
IMF Warns Low Global Rates Are Spurring a Risky Reach for Yield(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE