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村田製、アップル以外にもメトロサークの供給開始-社長

更新日時
  • 「アジアの複数スマホメーカー」に、5G関連需要で増産も視野
  • 株価は2.5%高の5904円まで買われ、4月26日以来、半年ぶりの高値

村田製作所の村田恒夫会長兼社長は、高機能スマートフォンに使われる樹脂多層基板メトロサークについて、2019年から米アップル以外にも供給先を広げたことを明らかにした。

  村田社長は16日のインタビューで、新たな供給先は「アジアの複数のスマホメーカーだ」とした上で、次世代通信規格(5G)をはじめスマホの高速通信化を背景に需要は強く、生産体制も「非常に落ち着いた状態で、拡大できるレベルにきている」と述べた。メトロサークの売上高は既に1000億円を超えており、今後かなり大きな規模の事業になるという。

  17日の村田製の株価は一時前日比2.5%高の5904円まで買われ、4月26日以来、半年ぶりの高値を付けた。

9月以降上昇基調を強める

  村田製はアップルの「iPhone(アイフォーン)」に製品を供給している。ブルームバーグのデータによれば、韓国のサムスン電子や台湾の鴻海精密工業とも取引がある。

  メトロサークは折り曲げが可能なため、狭い場所に複雑な電子回路を敷き詰めるのに適しており、高機能スマホに欠かせない。村田製は供給先をアップル以外にも拡大することで、収益源の多様化と安定化を図る。

  メトロサークを含むモジュールの4-6月期の売上高は952億円と前年同期に比べ1割伸び、構成比も約27%を占める。村田製は次世代通信規格(5G)や先進運転支援システム(ADAS)の普及を視野に、スマホや自動車向けのコンデンサーやモジュールの開発・製造を強化している。

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インタビューに答える村田会長兼社長

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  2022年3月期までの中期経営計画では、売上高を2兆円、営業利益率を17%以上に引き上げる目標を掲げる。19年3月期の売上高は1兆5750億円だった。

  米中貿易摩擦の影響について村田社長は、取引先が生産拠点を中国国外に移す動きはあるようだとした上で、「うちは仕向け地が変わるだけで大きな影響は受けない」と述べた。主力の積層セラミックコンデンサー(MLCC)は20年1-3月期には受注が回復に向かうとの見通しを示した。

(MLCCの受注見通しや株価動向を追加します)
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