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安川電1カ月ぶり安値、今期営業益を46%減額-「L字」業績懸念

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安川電機株が1カ月ぶり安値。米中貿易摩擦の長期化や半導体関連投資の先送り、円高を理由に今期(2020年2月期)の連結営業利益予想を従来から46%下方修正した。アナリストは想定以上の悪化だとし、今後の業績停滞リスクに警戒感を強めている。

  株価は一時前日比3.7%安の3695円と3日続落し、9月6日以来の安値。同社の決算発表は多くの企業より1カ月早いため、市場では製造業やサプライチェーン(供給網)の動向を把握する先行指標と位置付けられている。

  SMBC日興証券の大内卓アナリストは10日付のリポートで、今期の営業利益計画は市場コンセンサスの下限も下回り、「ネガティブ」と分析。今後の業績は「基本的にL字型で推移する印象」と停滞が続く可能性を示唆した。

  新たな今期営業利益予想は250億円。売上高も下方修正し、工場設備向けACサーボモーターを含む主力のモーションコントロール事業が従来比12%減の1813億円、ロボット事業も10%減の1575億円に見直した。想定為替レートは1ドル=110円から105円に変更した。

今期の業績予想

  • 売上高予想4200億円、従来4650億円、市場予想4419.3億円
  • 営業利益予想250億円、従来465億円、市場予想376.3億円
  • 純利益予想190億円、従来350億円、市場予想275.3億円

  野村証券の野口昌康アナリストも「受注モメンタムは底入れせず、経費抑制もあまり進まなかった」とし、決算内容は「全体的に厳しかった」と総括。弱気の投資判断を維持した。

  小笠原浩社長は会見で、需要見通しについて、下期の回復を見込んでいた半導体関連が米中摩擦の長期化で「どんどん先送りされ、2020年にずれ込むという想定」に至ったと説明。中国関連はこれ以上の悪化はなく、回復を見込んでいると話した。

  SMBC日興証の大内氏は「特にロボット事業の収益性が想定以上に悪化している」と指摘。同事業は基本的に自動車業界向けであり、半導体業界向けの受注回復だけでは業績回復に力強さは期待できないとみている。

Inside The International Robot Exhibition

安川電は業績予想を下方修正した

(野村証券の分析を加え、株価情報を更新します.)
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