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日産の再建担う内田誠次期CEOの横顔-国際派で物静かな仕事人

  • 幼少期からエジプトなど世界各地で生活を経験、英語も自在に操る
  • 世界最大市場の中国合弁で販売増達成、業績立て直しへの期待かかる
Car Dealerships As Total Vehicle Sales Figures Are Released
Photographer: Daniel Acker/Bloomberg
Car Dealerships As Total Vehicle Sales Figures Are Released
Photographer: Daniel Acker/Bloomberg

日産自動車の次期社長兼最高経営責任者(CEO)に就任する予定の内田誠専務執行役員は、国際経験が豊かで今や世界最大の中国市場にも精通。人間関係を築くのがうまいとの社内の評判も高く、低迷を続ける日産の業績回復への期待がかかる。

  内田氏は53歳で、現在は中国の東風汽車との合弁のトップを務めている。内田氏に直接会ったことがある複数の関係者によると、同氏は英語を話し、日産や東風の社員からおおむね好意的にみられているという。

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内田誠氏

  関係者の1人によると、内田氏は父親が航空会社に務めていたことから、幼少期からエジプトなど世界中のさまざまな地域で生活した経験を持つ。

  同志社大学では神学を専攻し、商社勤務を経て日産に転職した自動車メーカーのトップとしては異色の経歴の持ち主でもある。同氏を知る人によれば、一見物静かに見えるが、部下に対しては実直で積極的に権限を委譲するタイプだという。

  社内外の会議だけでなく日常会話でも英語が出ることがあり、周囲を驚かせることもある。それが多くの人が英語を話す中国の勤務ではよい作用をもたらしたという。

  昨年4月に東風との合弁のトップに就任した時点で月間8万6000台だった日産の中国販売台数は現在では10万台を超えている。関係者の一人は内田氏はこれまでに務めたほぼすべての部署で成果を上げており、それもCEOに昇格した理由の一つだったと述べた。

  SBI証券の遠藤功治シニアアナリストは内田氏は外部での経験が豊富で日産に異質な要素を持ち込むことができるでのないかと話す。

  日産の広報担当者はコメントを控え、内田氏にコメントを求めることも断った。東風汽車の広報担当者からは回答は得られなかった。

  日産は8日、報酬問題で辞任した西川広人前CEO(現在は山内康裕氏が代行)の後継に内田氏が昇格するほか、三菱自動車の最高執行責任者(COO)を務めるアシュワニ・グプタ氏(49)をCOO、関潤専務執行役員(58)を執行役副COOにそれぞれ就任する人事を発表した。就任は遅くとも来年1月1日付になるという。

  関係者によると、日産は新たな首脳陣での経営体制発足に伴い、来年の早い段階で臨時の株主総会を開く方向で調整しており、西川氏が取締役を退任する一方、内田氏とグプタ氏を新たに取締役に選任する議案を提出する見通しという。

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