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Photographer: Akio Kon/Bloomberg

LIBOR停止はビッグイベント、円滑移行へ行動を-雨宮日銀副総裁

  • 通貨スワップを通じ、ドルとの交換通貨に何らかの影響出る可能性
  • 市場の機能度・流動性、金融政策の実効性に影響与える重要な要素
The Bank of Japan (BOJ) headquarters stand in Tokyo, Japan, on Tuesday, July 16, 2019. The BOJ would offer support for a government spending package likely to be unveiled in October when a national sales tax is increased, according to a former central bank official.
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

日本銀行の雨宮正佳副総裁は10日、都内で講演し、2021年末に実施される可能性が高まっているロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の公表停止を「グローバル金融史上のビッグイベント」と位置付け、幅広い金融主体が「代替金利指標への円滑な移行という共通の目的に向かって必要なアクションを起こしていかなければならない」と訴えた。

  雨宮副総裁は、世界で最も利用されている金利指標であるLIBORの公表が停止された場合、その影響は機関投資家や事業法人を含めた幅広い主体に及ぶ可能性があるとし、公表停止の重大性を認識することの重要性を指摘した。

  具体例として、通貨スワップで米ドルを調達している場合には、「米ドルLIBORからその代替金利指標への移行対応が必要になる」とし、これに伴って「ドルと交換する側の通貨も何らかの影響を受けるかもしれない」と語った。

  LIBORの公表停止に備えて日本では、日銀が事務局を務める検討会が対応策の検討を進めているほか、エクスポージャーの洗い出しが行われており、「問題意識は高まりつつある」という。

  また雨宮氏は、アジアの資本市場のさらなる発展には、中間所得層の増加に伴う投資信託や年金、保険など長期の投資資金の受け皿を含めた金融サービスの提供や、金融システムの強化に向けて「国内債券市場のさらなる育成を図り、アジア企業の資金調達手段の多様化・分散化を進めることが重要」と指摘。

  その上で、「金融政策のツールに関わる市場の機能度・流動性は、金融政策の実効性に影響を与える重要な要素」とし、「レポ取引を含む短期金融市場や国内債券市場の機能度・流動性の改善に向けた取り組みを強化していくことが、金融政策のさらなる実効性の向上につながる」と語った。

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