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トルコ軍戦闘機と砲兵部隊がシリア北部で攻撃-10日に安保理会合

更新日時
  • 空爆やロケット弾などで少なくとも181の目標物を攻撃
  • 欧州の安保理メンバー国が緊急会合開催を求めたと外交当局者

トルコのエルドアン大統領は9日、シリア北東部への軍事作戦の開始を正式に表明した。トランプ米大統領は3日前のエルドアン大統領との電話会談で、同作戦を妨げない方針を伝えていた。

  エルドアン大統領は「平和の泉」と名付けた同作戦について、クルド人武装勢力を国境付近から排除するほか、過激派組織「イスラム国(IS)」を掃討すると説明した。

  トルコ当局者によれば、トルコ軍の小規模前衛部隊が9日、シリアの町、タルアブヤドとラスアルアインに近い2カ所からシリア領内に入った。トルコ国防相が10日の早い時間に明らかにしたところでは、これまでに同国軍のF16戦闘機と砲兵部隊は空爆や榴弾(りゅうだん)砲、ロケットランチャーで少なくとも181の目標物を攻撃した。
  
  国連の外交当局者によると、国連安全保障理事会は10日、トルコのシリア侵攻を協議するため非公開会合を開く。同当局者は、欧州の安保理メンバー国がトルコ軍のシリア侵攻を受け、緊急会合開催を求めたと説明した。

  トランプ大統領と親しく、これまで大統領の政策を支持してきた上院のリンゼー・グラム議員(共和)らはトルコの侵攻を批判。トルコ政府に制裁を科すと警告した。

  エルドアン大統領は、自分はロシアのプーチン大統領と話したが、トルコ軍が侵攻準備をするに当たってプーチン大統領は非常に「建設的」な態度だったと語った。

トルコ・リラ下落

  CNNトルコなどのテレビ局は、タルアブヤド周辺のクルド人勢力が掌握する地域にトルコ軍機が空爆し、地上からはで砲撃している様子を伝えた。

  トルコ・リラは同作戦開始後、対ドルで一時0.7%安となった。

  トランプ大統領は9日の声明で、米国としてトルコのシリア侵攻を支持せず、侵攻は「悪いアイデア」であることを「明確にしてきた」と主張した。

  トランプ大統領はまた、ホワイトハウスで記者団からエルドアン大統領がクルド人勢力を壊滅させたらどうするかと問われ、「そのようなことが起これば、私はトルコ経済を壊滅させるだろう」と発言。エルドアン大統領が「理性的に行動する」ことを望むとも述べた。

  米当局者は9日、シリア北部の米軍はトルコ軍が侵攻する中、安全な場所に避難したと語った。これは米軍が対IS作戦も停止したことを意味する。同当局者はシリア北部のクルドの民間人がトルコ軍との戦闘に動員されている兆候があると述べた。

原題:Turkish Warplanes and Artillery on the Attack: Syria Update(抜粋)

(トルコ軍の攻撃や安保理会合の情報などを追加して更新します.)
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