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Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

ドル・円は107円台前半、米中閣僚級協議を前にやや持ち直し

更新日時
Japanese yen and U.S. dollar banknotes are arranged for a photograph in Tokyo, Japan on Sunday April 14, 2019. U.S. Treasury Secretary Steven Mnuchin said he wanted a currency clause in a trade deal with Japan to prevent deliberate manipulation of the yen to bolster exports, Japanese public broadcaster NHK said.
Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=107円前半で強含み。米中対立激化への懸念がくすぶっているものの、明日から始まる閣僚級協議を前に動きづらく、107円台を割り込んだ後はオプション絡みの取引などの影響もあり、やや持ち直した。

  • ドル・円は午後3時59分現在、前日比0.1%高の107円17銭。朝方に106円93銭まで弱含んだ後、一時107円21銭まで持ち直し
  • ユーロ・ドルはほぼ横ばいの1ユーロ=1.0962ドル
米中閣僚級協議見極めへ

市場関係者の見方

SBI証券債券営業支援室の相馬勉室長

  • 米中を巡っては資本市場に制限をかけると言ってみたり、何が起きてもおかしくないので、ポジションを傾けたくないというのが本音。米中協議を控えてドル・円は107円をはさんで行ったり来たりだろう

クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長

  • 米中通商協議を控えてポジションを傾けにくい中で、107円ちょうどに本日期限の大型のオプションがあり、ドル・円は下がれば買い、上がれば売りが出やすい。オプションカットの時間帯に近づけばさらにそうした動きが出やすく、ドル・円は107円ちょうどに向かって次第に収れんする可能性が高い

三井住友信託銀行NYマーケットビジネスユニットの持田拓也調査役

  • 今晩のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録は予防的利下げを巡って意見が分かれていたぐらいの話か。サプライズがあるとすれば、利下げはいったん小休止のようなタカ派方向かもしれないが、その場合は株が弱含むのでドル・円はあまり上がらず、結局米中の話でリスクオフムードが漂うというのが想像できる流れだ

背景

  • 今週行われる米中貿易協議のため訪米する中国代表団は、ワシントン滞在を従来の予定より1日短縮する可能性があると、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が報道
  • 8日の海外市場は株安・債券高とリスクオフの動き
    • トランプ米政権による中国企業のブラックリスト掲載に対する中国の報復示唆や一部中国当局者への査証(ビザ)発給制限、政府年金基金を通じた中国への資本流入の制限検討報道などを受け、米中対立激化を懸念。ドル・円も一時106円81銭まで下落
  • 一方、9日の東京株式相場は米中摩擦の激化懸念などから反落。日経平均株価は一時前日比で200円超下げた後、131円安で終了
  • DTCCデータによると、本日のニューヨークカットで行使期限を迎えるオプションが107円ちょうどに25億ドル相当
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)は9日、連続利下げを決めた9月のFOMC会合の議事録を公表する
    • パウエルFRB議長は8日、短期金融市場の混乱の再発防止に向けたバランスシート拡大再開を表明。金融政策については「適切に行動する」と述べた
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