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香港デモ、富裕層には無縁-オークション活況で奈良氏作品も高額落札

  • 近隣でデモ隊が激しく衝突する中、富裕層は絵画やワインに巨額投資
  • 香港最富裕層の資産、デモ開始以降4%減少にとどまる

香港は抗議活動に再びのみ込まれ、通りでは催涙弾が飛び交う。一方、屋内では、どこ吹く風とばかりに富裕層が絵画やワインに数百万ドルを費やす。

  これは香港の近代的なコンベンションセンター内で開かれた絵画オークションでの話だ。激しいデモが繰り広げられる近隣の湾仔(ワンチャイ)とはあまりに別世界で、それが香港の「ニューノーマル(新常態)」となっている。

 Knife Behind Back by Yoshimoto Nara 

奈良美智氏の「ナイフ・ビハインド・バック」

Source: Sotheby’s

  デモ参加者と警官隊との衝突が長期化する中で、香港の富裕層はほぼ平常通りだ。不動産価格や株価は落ち込んだが、ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、香港を拠点に財を築いた富裕層上位10人の資産は計1970億ドル(約21兆1000億円)と、抗議活動が始まった6月半ば時点に比べて4%減ったにすぎない。

  競売会社サザビーズが香港で実施した5日間にわたる絵画・ワインのオークションの参加者数や落札金額から判断すると、香港や他のアジア地域の富裕層は依然として資金を投じることに熱心な様子だ。

  中でも6日行われた現代美術オークションでは、かわいらしくも威嚇するような目つきの少女を描く日本人画家の奈良美智氏の「ナイフ・ビハインド・バック」が、同氏の作品では世界最高額となる2490万ドルで落札された。また、5日には中国からフランスに移住した画家、常玉(サンユー)氏の裸婦画が2520万ドルの値を付け、目標額の1900万ドルを大きく上回った。

原題:The Rich Spend Millions on Art in Hong Kong as Protests Rage (2)(抜粋)

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