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トランプ大統領、トルコのシリア侵攻を支持せず-米政府高官

  • トランプ氏の方針を巡る混迷が一段と深まる
  • トルコ軍事作戦への非介入発表の数時間前に米・トルコ首脳電話会談

トランプ米大統領はトルコのシリア侵攻を支持していないと、米政府高官が明らかにした。これに先立ち、シリア駐留米軍の撤退決定は北部の少数民族クルド人勢力を見殺しにするものだと共和党議員らが反発して大統領の方針を巡る混乱が広がっていたが、この高官の発言により混迷は一段と深まった。

  同高官によるとトランプ大統領はトルコのエルドアン大統領に対し、大使シリアに侵攻すればシリア北部で拘束されている過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員だけでなく、戦闘員が拘束を解かれた場合の暴力の再発や、トルコが占領している地域での民間人の被害の責任を負うことになるだろうと警告したという。

  この高官は匿名で記者団に語った。

  トランプ大統領はその後、トルコの侵攻に道を開く動きをした理由の一つは、ISに加わった自国民の帰国を受け入れようとしていない独仏など欧州各国に圧力をかけることが一つの目的だと示唆した。

  トランプ、エルドアン両大統領は6日、ホワイトハウスがトルコがシリア北部で間もなく開始する軍事作戦に米軍は支援や関与はしないとの方針を示した数時間前に電話会談を行った。事情に詳しい米高官によれば、エルドアン大統領は会談でシリア派兵を支持するよう求めたが、トランプ大統領は断ったという。トランプ氏はポンペオ国務長官ら側近と協議した後、危険回避のため近隣地域の特殊部隊兵士約50人を撤退させることを決定したと同高官は語った。

原題:Trump Sows Turkey Chaos as U.S. Denies Endorsing Syria Incursion(抜粋)

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