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Photographer: Adam Glanzman/Bloomberg

2年で株価500%上昇のミラティ、審判の日迫る-MRTX849で近く発表か

  • 商品化された薬ないが、期待感で株価は2017年9月から大幅に上昇
  • 「KRAS」標的の治験薬、最新データ発表をアナリストら見込む
Chemicals sit inside a refrigerator at a lab in Cambridge, Massachusetts.
Photographer: Adam Glanzman/Bloomberg

米バイオテクノロジー会社ミラティ・セラピューティクスは商品化された医薬品を持たず、利益も出していないが、株価は2017年9月から500%余り上昇している。

  この時期には同社が開発中の新薬候補で主力のシトラバチニブが肺がん患者を対象とする初期の臨床試験で有望な結果を示した。シトラバチニブはピボタル試験が既に進行中だが、投資家は別の新薬候補に目を向けている。まだ有効性が立証されていない治験薬「MRTX849」だ。この医薬品の呼び名はこの開発コードしかない。

  ミラティはMRTX849の開発状況について、10ー12月(第4四半期)のある時点で初めて情報を提供すると説明しているだけだが、セルサイドのアナリストらは今月末にボストンで開幕する分子標的・がん治療に関するAACR-NCI-EORTC国際会議で臨床試験結果が最新データとして発表されると予想している。

  MRTX849は「KRAS(G12C)」と呼ばれる遺伝子変異を標的とする。ヒトの腫瘍にあるKRASはがんの増殖を促し得る。非小細胞肺がん(NSCLC)の約13%、結腸がんの3%に見られる。KRASは医学関係者の間で長い間、「創薬が困難な」遺伝子とされてきたが、アムジェンが競合薬「AMG 510」の第1相試験データを公表したこの夏に状況は変わった。数カ月後に再発した事例もあったが、一部の肺がん患者で部分奏効(PR)が示された。

Mirati 500% rally spurred on by Amgen results

  アムジェンからの有望な兆しを受け、ミラティの株価は同社のKRAS阻害剤の臨床データが全くないもかかわらず、7月3日に終値ベースの最高値となる109.60ドルで引けた。ただ、AMG 510の最新データで、高用量を投与された結腸がん患者のうち腫瘍が縮小した患者が12人のうち1人だけにとどまったことが示され、両社の株価は下落している。

原題:
After 500% Surge, Mirati’s Day of Reckoning Is Approaching(抜粋)

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