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関西電の八木会長辞任、岩根社長は金品受領問題調査終了まで留任

更新日時
  • 9日開催の臨時取締役会で八木会長の辞任決定
  • 関西電の株価は一時前日比2.6%高、電力10社で最大の日中上昇率

関西電力の役員らが原子力発電所が立地する自治体の元助役から金品を受け取っていた問題を受け、同社の八木誠会長が9日付で辞任する。2日の調査報告書の発表後、原発以外の部門でも金品を受領していたなどの新たな疑惑が浮上する中、政府や株主から批判が高まっていた。

  関西電は9日、臨時取締役会で八木氏の辞任を決めたと発表した。岩根茂樹社長は新たに設置した第三者委員会の調査結果が出た段階で退くとした。

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八木誠会長

Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

  八木氏は同日、大阪市で開いた会見で「社会の皆さまからの信頼を失墜させ多大な迷惑をかけていることに対して経営責任を明確にした方がいい」と岩根氏と相談したと話した。岩根氏は、社会からの同社に対する信頼の失墜が前回の会見後により明らかになった結果、「早期の辞任」という結論に至ったと述べた。

  岩根氏は9月27日の記者会見で、自身や八木氏など役員のほか社員も含め計20人が、計約3億2000万円相当の金品を高浜原発が立地する福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)から受け取っていたことを明らかにしていた。

  その際に金額や受領者の詳細を開示しなかったことに対して世論の批判が高まり、方針を転換して2日に社内調査報告書を公表。八木氏と岩根氏は、2日の会見で調査や検証、再発防止に努めることで経営責任を果たすとして辞任を否定していた。

  関西電は9日、金品受領問題を調査するため社外の弁護士から構成される第三者委員会を設置したと発表。同社は12月下旬の第三者委からの報告を希望しているとした。委員長に就任した但木敬一元検事総長は午後7時から大阪市内で会見を開く。

  菅原一秀経済産業相は8日の会見で、第三者委員会による調査を経て「厳正に」対処する考えを改めて示した。産経新聞によると、関西電株の約7%を保有する筆頭株主の大阪市の松井一郎市長は9日、八木氏の辞任だけでは同社の体質改善にはつながらないとし、金品を受領した20人全員の責任追及を求める考えを改めて示した。

  9日の関西電の株価終値は前日比2.5%高の1243.5円と大手電力10社の中で最大の上昇率だった。

(3段落目に八木会長のコメントを追加して更新します)
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