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香港、抗議集会でマスク着用禁止へ-緊急権限の発動決める

  • 違反なら最高1年の禁錮または約34万円の罰金
  • 国際社会からの非難が一段と高まる可能性も

香港政府は4日、英植民地時代に定められた「緊急状況規則条例」の発動を決めた。数カ月続くデモ活動が過激化する中で、顔を覆うマスクを抗議集会で着用することを禁止する。

  林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は閣僚と共に記者会見を開き、緊急条例の発動承認を発表。最近数週間で抗議活動参加者による暴力が激しくなったことを理由に挙げた。5日から施行される。

  林鄭長官はフェースマスク禁止は抗議行動での暴力の「抑止効果」になり、警察の法執行を手助けすると説明する一方で、今回の発動は香港が非常事態にあることを意味しないとも語った。「暴力が香港を破壊しつつある」とも指摘した。

Demonstrators Attend Flash Mob As Hong Kong Set to Ban Face Masks in Bid to Quell Months of Unrest

香港の中環でフェースマスクを着用しデモ行進を行う人々(4日)

bloomberg

  緊急条例の発動は約半世紀ぶりで1997年の英国から中国への香港返還後では初。1922年に英国によって制定された同条例が前回行使されたのは1967年。  

  記者団に配布された文書の写しによれば、例外はあるもののマスク禁止に違反した場合、最高1年の禁錮または2万5000香港ドル(約34万円)の罰金が科せられる。仕事の安全確保で必要な場合や宗教上もしくは医療・健康上の理由があれば適用が免除される。

Demonstrators Attend Flash Mob As Hong Kong Set to Ban Face Masks in Bid to Quell Months of Unrest

中環でのデモ行進(4日)

  香港政府が緊急権限の発動に踏み切ったことで、国際社会からの非難が一段と高まる可能性がある。

  2020年の米大統領選挙で民主党候補指名を目指すエリザベス・ウォーレン上院議員は香港を巡り米国は中国に立ち向かうべきだと主張。米外交専門誌フォーリン・ポリシーに寄稿し、「中国を正すには、ご機嫌取りの首脳会談と抱き合わせたけんか腰のツイートや一般の米国民に負担をかける非協調的でしばしば逆効果となる関税以上のものが必要だ」と指摘し、香港問題に関する自らのプランの概要を説明した。

原題:Hong Kong Invokes Rare Emergency Powers to Ban Masks at Protests(抜粋)

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