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トランプ大統領、中国国家主席はバイデン親子の調査開始を

更新日時
  • ウクライナ大統領にもバイデン親子の調査着手を再度呼び掛け
  • 陰謀論にしがみつこうとするトランプ氏は「溶融」-バイデン氏陣営

トランプ米大統領は3日、ホワイトハウスで記者団に対し、ジョー・バイデン前副大統領と息子のハンター・バイデン氏に関する調査を中国の習近平国家主席が「開始すべきだ」と語った。「中国で起きたことは、ウクライナで起きたことと同じくらい悪質だからだ」と主張した。

Joe Biden, Hunter Biden

バイデン前米副大統領(左)と息子のハンター・バイデン氏

  トランプ氏は「長年わが国を食い物にしてきた好条件の取り決め」に中国があずかった理由はバイデン親子なのかもしれないとする見解を示唆。ただ、詳細には触れなかった。トランプ氏はしばしば、中国が貿易で米国を「食い物にしている」とし、対中貿易戦争の論拠としている。

  また、トランプ氏はこの日これに先立ち、ウクライナのゼレンスキー大統領について、バイデン親子の調査に着手するべきだとの考えをあらためて示していた。バイデン氏が副大統領当時、息子が取締役を務めるウクライナの会社への捜査から息子を守ろうとしたとするトランプ氏の主張は信憑(しんぴょう)性がないとされている。

  2020年米大統領選の民主党候補指名を目指すバイデン氏の陣営は、トランプ氏の発言には根拠がないと反論。選挙運動副本部長のケイト・ベディングフィールド氏は声明で、「ドナルド・トランプ氏は、独立したメディアによって偽りであることが証明されて否定された陰謀論に必死にしがみつこうとしているが、全米のテレビで動揺し溶融している」と指摘。「トランプ氏はバイデン氏によってドラムのようにたたきのめされるのを恐れている。これほどはっきりしたことはない」とコメントした。

  トランプ氏は先月、メディアに対し、「世界の最大級のファンドが中国から資金を持ち出せないのに、バイデン氏の息子は15億ドル(約1600億円)の資金を持ち出している。彼は急に開かれることになった会合のため中国に行ったが、副大統領専用機で乗り込んだ。これはひどいことだと思う」と語り、バイデン氏と中国に関して自身が抱く疑惑に言及していた。

  トランプ氏のこの発言は、バイデン氏が当時、副大統領の地位を利用して、中国のプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資ベンチャーを巡る息子の取引に便宜を図るよう中国当局者に促したとほのめかしたものだ。しかしバイデン氏が介入したという証拠は出ておらず、またその息子がそもそも同ベンチャーから利益を得たかどうかも不明。

  ペンス副大統領は3日、バイデン親子と中国に関するトランプ氏のコメントを擁護。「米国民は、前政権の副大統領とその家族が地位を利用して利益を得たかどうか知る権利がある。当然の疑問がある以上、われわれは引き続き追及する」とアリゾナ州スコッツデールで記者団に語った。

  トランプ大統領のバイデン親子と中国に関する発言の基になっているのは、18年に出版された保守派ジャーナリスト、ピーター・シュバイツァー氏の著書「秘密の帝国(原題)」と見受けられる。

  同書によれば、当時副大統領だったバイデン氏はハンター氏と共に13年12月に中国に外交訪問したが、その時期にハンター氏が取締役を務めるPE投資会社、渤海華美(BHR)が中国企業などによって設立されたという。ハンター氏の弁護士ジョージ・メザイアーズ氏は米政治サイト、ポリティファクトに対し、BHR設立当初からハンター氏が取締役を務めているものの、同氏がその株式を保有したのは、バイデン氏が副大統領の任期を終えた後の17年10月以降だなどと説明した。

原題:
Trump Says China’s Xi Should Start Investigating the Bidens(抜粋)

(大統領のコメントなどを追加して更新します)
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