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ジョンソン氏「最終提案」、離脱推進派とDUPも支持-可決に自信か

更新日時
  • バックストップ代案でアイリッシュ海の国境規制を首相は提案
  • 離脱延期申請に首相の署名なくてもEUは承認する用意と英紙

ジョンソン英首相が2日に欧州連合(EU)に提示した離脱に関する「最終提案」は、英議会で厳しい追及を受けることになる。強硬な欧州懐疑派から十分な支持があると首相周辺はそれでも楽観的だ。

  与党保守党の年次党大会での首相演説後、政権の実質ナンバー2であるゴーブ国務相はITVの番組で、ジョンソン首相の離脱案が議会を通過する可能性は極めて高いと述べ、「かなりの安定過半数」確保に自信をのぞかせた。

  ジョンソン首相は、アイルランド国境のハードボーダー(物理的壁)回避を保証する「バックストップ(安全策)」条項の代案として、英国全体が移行期間終了時にEUとの関税同盟から離脱するが、英領北アイルランドは農産品と工業製品についてEUの単一市場ルールに沿った規制に4年間とどまることを提案。その間アイリッシュ海に国境規制を設け、英国と北アイルランドは事実上分断されることになる。

  英議会の最も熱烈な離脱推進派はこれまで、そのような提案の受け入れに否定的だった。しかし、今回は状況が異なる。保守党内のEU懐疑派で構成する「ヨーロピアン・リサーチ・グループ(ERG )」の会長を務めるスティーブ・ベーカー下院議員は、首相の提案をおおむね歓迎する意向を表明。閣外協力で保守党政権を支えてきた北アイルランドのプロテスタント強硬派、民主統一党(DUP)もバックストップの代案を支持した。

  英国で先に成立した離脱延期法の規定によれば、19日までにEUとの新たな合意がまとまり議会が承認するか、「合意なき離脱」への議会の同意が得られない限り、英政府は離脱延期をEUに申請することが義務付けられる。

  EUは、ジョンソン首相が英国の離脱期限(10月31日)再延期を求める申請書に署名しない場合でも、離脱延期を承認する用意があると3日付の英紙タイムズが報じた。同紙によれば、ジョンソン首相が新たな離脱協定案を今後2週間以内に下院で可決できない場合、EUは10月最終週に英離脱に関する臨時首脳会議を開く構えという。

  欧州改革センター(CER)のサム・ロウ上級研究員は「DUPと保守党議員らがアイリッシュ海に何らかの国境を設ける方針を受け入れるとすれば、残りの道を最後まで行き着くことも可能だろう」と指摘した。

与党保守党の年次党大会で演説するジョンソン首相(10月2日、マンチェスターで)

原題:Boris Johnson’s New Brexit Plan Faces Litmus Test in Parliament
EU Ready to Bypass Johnson to Grant Brexit Extension: Times(抜粋)

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